マニラ首都圏で、給水を待つ市民の行列
数日前に、旱魃になるかも知れないなんて、呑気な投稿してたら、マニラ首都圏とその周辺では、とっくに深刻な事態になってたんですね。
テレビでは連日「水危機」の文字が躍る、渇水のニュース。畑は干上がりダムは最低水位を記録。この金曜日(3/15)からは計画断水も始まったらしい。勉強も仕事もできないほどらしく、病院では新生児のための産湯すらないとか、制服を洗濯できないので、学校が私服通学を認めたとか。
貯水池のダムからの放水をめぐって、ドゥテルテ大統領の怒りが爆発したとの報道もありました。そのタイミングで、マニラでは俄雨が降ったので、家内は「ドゥテルテが怒ったから、雨が降った」なんてジョークも。
まにら新聞の記事によると、これはマニラ・ウォーター(首都圏を管轄する水道会社)が、水道代の値上げを狙って、意図的に放水をしないからだとの噂も飛び交うほど。
それだけでなく、マニラ在住の日本人の友人・知人の方々が、SNSに「ウチのコンドミニアムでも、○時間の断水があった」との投稿が。不思議なもので、ニュースだけだと、どことなく他人事なのが、生の声に接すると、俄然、差し迫った感じがしてきます。
ここネグロスでも、前回書いた通り、2/14のバレンタイン・デーに降ったきり、ホワイト・デーを過ぎても乾燥した晴天続き。これを書いている日曜日(3/17)の朝は、久しぶりにどんよりと曇ってますが、降りそうで降りません。
私たちの住むシライ市内では、今のところ断水の話はなく、地元生まれの家内の知る限り、今まで水が出なくなったことはないようです。目立った湖もダムもないネグロスなのに。ただ、山間部は今でもジャングルに覆われ、保水力が大きいんでしょうね。
地元で、マウンテン・リゾートとして知られている、ランタワンやパタッグに行くと、谷合をたくさんの川が流れ、私の地元から近い、箕面の滝を彷彿とさせる景観もあちこちで見られます。マンダラガンやカンラオンの山並みに感謝しなければなりません。
とは言え、ここネグロスでも、渇水の影響は出ていて、このところ、野菜や果物の値段がジワジワと上昇。それに加えて、最近やたらと火災が多い。空気が乾燥し切っているのに、相変わらずどこでも焚き火をするもんだから、家屋に延焼したりするんでしょうか。
少し前には、電柱に火が燃え移って断線。そのため我が家を含む周辺の住宅で、数時間に及ぶ停電があったり。
いずれにしても、もうすぐ4月。本来のフィリピンの夏が始まろうという時期。つまり、ここから2ヶ月、6月に入って雨季が来るまでは、例年でも雨が少なく暑い日が続きます。今年はかなり大変な乾季になりそうですね。
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