2019年9月5日木曜日

ガラス&アルミニウム

9月に入ってから、初めてのゲストハウス建設レポートです。

タイル張りは、あと数日程度で完了の見込みで、塗装も外装・内装含めて、仕上げ塗りの段階。今日はいよいよ、窓の取り付けが始まりました。

日本の住宅ならば、アルミサッシでスライド式の窓が一般的。サイズも決まっていて、カタログから選ぶことが多いでしょう。ここフィリピン・ネグロス島の場合、よく見かけるのがルーバー窓。短冊状ガラスの角度を変えて、開口面積を調整できるタイプ。こちらでは「ジャロジー」と呼ばれています。

スライド式に比べて、気密性を保ちにくいけれど、寒さのないフィリピンの平地。それより、大きなガラスが不要で安く上がり、ほぼ全開放にできるから風通しも良好。防音(外からも中からも)を気にする人も多くなさそうだし。

でも、我が家の場合、気密性も防音も、普通に気になる日本人(つまり私)がオーナー。そんな要望を満たすべく、母屋を建てた時に一番業者探しに苦労したのが、窓屋さんでした。

まず既製品は、私の感覚からすると、よくこれで商品として売ってるなぁ、というレベルもちらほら。いくらジャロジーでも、ガラスの間の隙間が大き過ぎ。その割にはずいぶん高い。ならばオーダーメイドの窓屋さんは、と言うと、こちらもいいお店が見つからない。

職人さんの人件費が、ざっと日本の1/3〜1/4かそれ以下なので、さほど工賃を気にする必要はないにしても、技術レベルがまだまだ。第一、お客さんの要求水準が、日本に比べると段違いの低さ。(日本が厳し過ぎとも言う)

何とか探し当てたのが、シライ市内で一番、ひょっとすると、西ネグロスでも3本の指に入りそうな「ファガン」。決して大規模な業者ではなく、従業員全部合わせて10人ながら、経営者のガンさん(中国系メスティーソ)は、もう70歳になるというのに、まったく爺さんっぽくない、バリバリのビジネスパーソン。

信頼度は高いようで、店先のホワイトボードには、個人住宅だけでなく、商業施設や公共建築などのスケジュールが、いつもいっぱい。フィリピン全体が好景気で建築ラッシュなので、ずいぶんと儲けているらしい。いい車乗ってるし、最近自宅を新築したそうな。

日本からの輸入アルミ材も扱っていて、私が知る限り、シライで自宅の窓を任せられる唯一の「ガラス&アルミニウム店」。こちらでは、窓やショーケースなどの専門店をこう呼びます。

その代わり、やっぱり高い。スライド窓7つ(床までの大きなものを2つを含む)、ジャロジー5つで、見積もりが金額が 7万ペソ(約15万円)。追加でアコーディオンドア4箇所を頼んだら、そちらが6万ペソ(約13万円)。合計 13万ペソか〜。こりゃ、屋根一式とほぼ同額。ちなみにアコーディオンドアは、押入れの襖代わり。サンプルを確認したら、プリント鋼板を使った、なかなかいい品物。

家内は「高過ぎる」とお冠ですが、日本で同じ数のアルミサッシ窓とアコーディオンカーテンを全部オーダーメイドしたら、とてもこんな金額では収まらないでしょう。

ということで、そのファガンさん。塗装とタイル張りがだいたい終わったのを見計らって、本日(9月5日)、まずはスライド窓のインストール。まだ仮付けでコーキングは明日以降ながら、窓枠がはまると佇まいがすいぶん変わるもんですね。建具の印象って、建築デザインでは、とても大切な要素だと再認識。






そしてその傍らでは、最後のコンクリート構造物となる、外周のフェンス敷設。一番最初の基礎工事と同じく、またも穴掘って、鉄筋を立てて。3メートル毎に立てる柱が20本。


もう作業は終盤に差し掛かかり、ファガンさんへの支払いが済めば、あとは家具や家電製品になる見通し。この調子で、何とか9月中には、終わってほしいところです。


8/29〜9/5の出費

鉄筋・セメントなど:41,423ペソ
塗装関連:8,040ペソ
追加タイル約800枚、水道加圧用ポンプなど:65,421ペソ
バス、洗面関係備品:12,036ペソ
大工さん給料:20,475ペソ
その他:805ペソ

計:148,200ペソ

本日までの合計:1,572,451ペソ


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