選んだのは、またもや70年代のアニメに登場するキャラクター。1973年4月から半年間、全26話が放送された「ミクロイドS」。時間枠は土曜日の8時半という、子供向け番組としては遅めの設定。
当時のNET系列では、7時半の仮面ライダー、8時の人造人間キカイダー、そして8時半のデビルマン。石ノ森章太郎さんに永井豪さん原作が連続の、今では考えられないような、超豪華ラインナップが組まれていました。ミクロイドSは、このデビルマンの後継番組として、手塚治虫さんのコミックと同時企画。
進化して、高度な知能と科学力を持った蟻「ギドロン」が、人間を捕らえてミクロ化し、奴隷として使役するというダークなストーリー。原作では、かなり重いエピソードもあったそうですが、アニメは子供向けらしいヒーローものでした。
ギドロンと戦うのが、ミクロ化された3人のミクロイド、ヤンマ、アゲハ、マメゾウ。その女性キャラのアゲハが、今日のモデルです。
ところで、イラストを描いていていつも思うのは、アニメや特撮の主役って、なぜか身体にぴったりフィットしたコスチュームが多い。これはヒーローものの本家、スーパーマンからの伝統なんでしょうか?
特に女性キャラはその傾向が顕著で、この手のテーマで描く時は、「ボディスーツ」「レオタード」「スクール水着」なんてキーワードで画像検索してます。アゲハが着ているのって、本当にそのまんまレオタード。さらに、色が派手。複数のヒーローだと、見た目に分かりやすくするために、原色の赤・青・黄色・緑とかをテーマカラーにした服装。ゴレンジャーがその典型でしょうね。
アゲハもご他聞に漏れず、白地に真っ赤な文字「W」をあしらったグラフィック。これではどう描いたって漫画です。あ、もともと漫画か。なので、敢えてあまりリアルな画面構成にせず、見るからにファンタジーっぽくまとめてみました。
主役は、バレリーナみたいにスリムで清楚なフィリピーナ少女。ミクロイドなので、相対的に大きく表現した、熱帯の花や草。薄暗いジャングルをイメージして、周囲には蛍が舞う、完全に私の「趣味の世界」。もう還暦が近いオッさんにしては、少女趣味に過ぎるかも。
出来上がりを見ると、手塚治虫さんというより、松本零士さんの、昆虫を扱った作品みたいな感じです。
過去の「私的フィリピン美女図鑑」は、こちら。
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