2019年10月2日水曜日

家が出来ても引っ越せない

我が家の裏庭でのゲストハウス建設。それより約2ヶ月工事が先行していた、反対側隣家の新築がほぼ終わり、後はフェンスと作庭を残すのみとなりました。電気も水道も来ているし、窓越しには家具も揃っている様子。当然、すぐにでもクライアントが引っ越してくると思ってたら...。

今日(2019年10月2日)でもう半月は経過しているのに、大工は来ないし、誰かが住んでいる気配もない。夜間は真っ暗。時々、クライアントの物と思われる、赤いトヨタのウィーゴ(Toyota Wigo インドネシア開発の東南アジア向け車種)が停まっているけど、しばらくすると帰ってしまう。

このブログでも書いた通り、ラジオ騒音や道にはみ出して置かれた砂利などが原因で、この家の大工とはトラブル頻発。現場監督とかなり激しい口論になったり。フィリピン人相手に、ここまで関係が悪化したのは、今までないというぐらい。

それがあったので、大工が来なくなってホッとしたのが正直なところ。静かになったのは大歓迎なんですが、こう長い間、出来立ての家が放置されていると、関係ないとは言え、お隣さん。クライアントに恨みがあるわけでもなく、ちょっと心配に。

普通だったら、まだ工事が完全に終わらなくても、早々と住人が引っ越して来るのが普通のフィリピン。私たちも母屋を建てた時には、まだフェンスの作業中の時期に、それまで居た借家を引き払って、新居へ移動したものです。大工さんもそれを見越して、庭よりも家本体、外装よりも内装を先に仕上げる。

一体どうなってるのかと家内に訊いてみたら、どうやら建築費の支払いで問題があったらしい。クライアント家族は、旦那さんがOFW(Overseas Filipino Worker 海外出稼ぎ労働者)で、それも単純労働ではなく、そこそこいい稼ぎがあるとのこと。まだ幼児の子供が一人いて、直接話したことのある家内によると、奥さんは優しそう。

我が家のゲストハウスの場合は、自分で大工さんを直雇い。ところが、隣家は建築業者に丸投げのパッキャオ方式。出来上がった家は、中も外もずいぶんと凝った作り。私の感覚からすると装飾過剰。フィリピン人が思い描く「ドリームハウス」とはこういうものか。

総二階の床面積が、ざっと200平米はありそうな広さ。照明器具やキッチンも、いかにも「お金かかってます」。


ここからは私の想像ながら、クライアントが、あんまり途中確認してなかったようなので、請け負った業者が豪華にしちゃったんじゃないでしょうか。どういう契約なのか分からないので、断定はできないけれど、いざ支払いの段になって「こんな金額、聞いてねぇよ〜。」となったのかも。憶測に過ぎませんが。

フィリピンでよくあるのが、途中で資金が尽きて、塗装なしの廃屋みたいな外観の家に住んでいるパターン。こちらの場合は、何年かしてお金が貯まったら作業再開となります。私の知る限り、ほぼ完成した家に引っ越せないなんて、初めて見ました。

隣家が差し押さえを食らったわけではないでしょうけど、そういう話は、フィリピンで、よくある事らしい。銀行や、パギビグ(Pag-IBIG Fund フィリピン版の住宅金融公庫みたいな団体)から借金してローンを組んで、支払いができずに、建てた家を取られてしまうケース。実際、我が家の近所でも、銀行に家を差し押さえられて、今は無人になっている所もあるぐらい。

住宅だけではなく、隣街のタリサイ市にある、フォードのディーラー。店舗前の駐車スペースに中古車っぽい車がずらりと並んでると思ったら、途中でローンが滞ったオーナーから取り上げた車。ずいぶん印象の悪いことをするものです。

ということで、家だけ新品で、敷地が地面むき出し、廃材放置の状態を毎日見せられるのは、やっぱり気持ちのいいものではありません。早く何とかしてほしいものです。


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