もう「釣り」以外の何物でもないタイトルで申し訳ありません。でも本当にそんな感じだったんですよ。
問題のメイドさんとは、いつも来てくれてるライラおばさんではなく、喘息が悪化して一週間の病欠になったライラの代打で、二日間だけアルバイトしてもらった、二十歳のティンティン(クリスティンの愛称)。
二十歳なのに三歳の子供がいるという、フィリピンあるあるの女の子。小柄だし、顔付きも二十歳どころか中学生の我が息子の同級生と言われても、そうかいなと思うほど。ライラが顔見せで連れて来た時にその子供も一緒で、思わず「弟さん?」と訊いてしまった。いわゆる「子供が子供を産んだ」というパターン。
さて、業務初日。子供を実家に預かってもらい、一人でやって来たティンティン。子供を抱いていないと、まるっきりティーンエイジャーにしか見えません。取り敢えず、皿洗いにリビング・ダイニングの掃き掃除、飲料水の購入などのルーティーンワークをお願いしました。
そして昼前にはいつものように、家内と息子の弁当作り。料理はできないティンティンなので、野菜を切ったり煮物の鍋番をしたり。滞りなく弁当準備ができて、ちょっと早めの昼食を済ませてから、トライシクル(オート輪タク)でものの5分の距離にある、家内の職場、DepED(Department of Education ディプエッド / 教育省の出先機関)とその向かいにある息子の学校へ弁当配達。
出がけに「配達の後、一度家に戻って、子供を連れて来ていいですか?」と言うので「ワラ・プログレマ(問題ないよ)。」と返事。そんなに難しい子でもなさそうだし。
さて、その言葉通り、小一時間ほどで、子連れで戻って来たティンティン。しばらくする事もないし、息子が幼稚園の頃観ていたアンパンマンのDVDを再生。もちろん日本語音声だけですが、それなりに面白がってました。
それを見届けて、私は2階の書斎で、イラスト描いたりブログを更新したり。ずいぶん静かになったと思って降りてみたら、ティンティンがおっぱいポロリで、子供に授乳していたというわけです。
フィリピンでは...というか、少なくとも私が住んでいるネグロス島で見た範囲では、お母さんがショッピングモールのベンチなど他人の目がある場所で、胸をはだけて授乳するというのは、それほど珍しい光景でもありません。私が子供の頃には、日本でもたまに見かけました。
今の日本でもなくはないでしょうけど、やっぱり授乳室だったり、場所がなければトイレの個室とか自家用車の後部座席。また、授乳ケープを使うこともあるでしょう。いずれにしても、ずいぶん気を遣う話。
フィリピンでは、乳幼児を連れて歩くお母さんやお父さんの絶対数が、日本に比べると段違いに多いので、赤ちゃんが泣こうが授乳をしてようが、誰も気にしない感じ。幼稚園児ぐらいの子供がレストランで騒いで、保護者が放ったらかしなのは、ちょっと困りますけど。
という前提があるにしても、クライアントの家でメイドが、それも二十歳の女性が平然と胸をはだけているのは、さすがに驚きました。今更、女の子のおっぱいを見たからと、ドキドキするような年齢でもないけれど、客間もあるし、台所の隅に行ってもよさそうなもの。堂々とリビングのソファに、正面向いて座ってたので、一瞬目のやり場に困ってしまった。
実は以前にも、これと似たような状況が。
もう5年ぐらい前に、セブで貧困住民の生活改善を目指している、日本のNGOの活動に参加して、スラムのような場所に数日体験宿泊した時のこと。私が泊めてもらった家だけでなく、周囲は小さな子供たちがウジャウジャ。
乳幼児もたくさんいて、お母さんたちは、ポロっとTシャツの胸をまくり上げて、赤ちゃんに乳首を含ませたまま、カラオケで歌ってました。(「おっぱいカラオケ」)
まぁ、ここまで屈託なく自由に振る舞うのは、フィリピンでも貧困層に限られているようです。おそらくティンティンも、ご近所さんがいる中で、当たり前に授乳するのが習慣になってるんでしょうね。住んでいる場所が、バラックが建て込んだ、ギンハラランというバランガイ(フィリピンの最小行政区)ですから。
2日目の今日は、さらに行動が大胆に。
朝から子供同伴なのはいいとしても、昼過ぎには授乳したまま親子でうたた寝。ティンティンは、おっぱい丸出しでソファで寝息を立ててます。どこまで無警戒なんじゃ。
それにしても、3歳になってもまだ授乳、しかも母乳なんですね。息子の時は、せいぜい2歳になる前に、離乳食に移行した記憶があります。ネットで調べてみたら、かなり個人差が大きくて、何歳までと、決めつけることはできないらしい。
ということで、二日間だけの臨時雇いながら、強烈な印象を残したティンティンとその三歳の子供は、今日の夕刻、我が家を後にしました。
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