2020年7月4日土曜日

勤続丸2年のメイドさん


7月4日が記念日と言っても、アメリカの独立記念日のことではありません。超ローカルな身内ネタで恐縮ながら、メイドのライラおばさんが我が家で働き始めて、今日でちょうど丸2年。

今住んでいる自宅が竣工して以来、ライラは五代目のメイドさん。初代カトリーナと二代目アミーは、共高校卒業したてのティーンエイジャー。まだまだ遊びたい盛りだったようで、カトリーナは無断外泊が続いて、家内が解雇。アミーも年末年始の休みで実家に帰ったまま音沙汰なし。二人とも申し合わせたように、半年でいなくなりました。



着任当時23歳だった、三代目ネルジーは、すごい人見知りで無口な性格。菜食主義ではなく偏食で肉類が一切ダメ。当初は、大丈夫かいなと思いましたが、意外にも長続きして2年3ヶ月。でもやっぱり最後は、選挙の投票を理由に、田舎に帰省してそれっきり。だいぶ後になってから、我が家の近くに住むお姉さんが、荷物を取りに来ましたっけ。


勤続の最短記録を作ったのが、19歳の四代目のジャジャ。長続きするかどうか、考える暇も与えてくれず、たった四日で逃げ出しちゃいました。家族が恋しいというのが理由。ただ、その前の3人よりマシだったのは、ちゃんと辞める意思表示をしてくれたこと。


そんな我が家の、歴代メイドの平均年齢を一挙に上げたのが、今勤務中のライラ。元OFW(海外フィリピン人労働者)でクェートで働いた経験もある、45歳の大ベテラン。さすがに掃除・洗濯・買い物と、何を頼んでも大きな失敗はなく、抜群の安定感。


私にすれば、いくらメイドさんでも、昼間の時間に若い女性と自宅で二人だけとなると、変な遠慮をしたものですが、そういうことがないのが助かります。もうすぐ還暦とは言え、男ですからねぇ。家内も、直接は口に出さなくても、その点は安心はしている様子。

特に昨年(2019年)、裏庭にゲストハウスを新築した時には、何かと活躍してくれたライラ。大工さんの休憩用に、パンやインスタントコーヒーの用意は、私が黙っていても、欠かさずやってくれました。

唯一ライラが危なっかしいのは、健康面。丈夫そうに見えて、結構、風邪引いたり、膝が悪かったり。胃潰瘍やら血圧が高いやら。その上どうもアルギー体質のせいか、サトウキビの焼畑の時期には、咳がひどくなる。1〜2ヶ月に一度ぐらい、急に数日休んでしまうのが玉に瑕。

とまぁ、いろいろありましたけど、他家でたまに聞く不祥事、お金や物を盗んだとかは皆無。どの人も正直で、気立てが良い人ばかり。そして不思議と後になればなるほど、メイドさんとしての質が上がってます。これは今までのところ、メイド運が良かったと言うべきなんでしょう。

考えてみると、メイド以外で我が家に出入りする人たち、家の修理を頼む大工さんや電気屋さん、出張マッサージのセラピスト、イロンゴ語の家庭教師、運転手などなど。辞める時に多少のゴタゴタはあっても、概ね人材には恵まれている感じがします。

まだ一人目の運転手、ナルシソおじさんは別として、どの場合も、前任より後任の方が、専門性の点で尻上がりに良くなっているのも、似通っている。

これは、結局のところ、口コミ社会のフィリピンで、人付き合いを大切にしたことの結果。私ではなく家内の功績。地元で人間関係の起点になるのは、何と言っても、ネグロス島シライ市生まれの家内。

大工さんたちは、シライ市役所で建築関連の部門長をやっている、家内の弟の伝(つて)だったし、ライラは、その大工さんの一人からの紹介。運転手はライラのお隣さんで、セラピストは家内の父がお得意さん。家庭教師のアンだけは、日本のNGO経由で私が知り合った高校の先生、ティンティンの同僚という繋がり。

ということで、これからフィリピンに移住しようとお考えの方へ。健康のこと、経済面のことのみならず、快適な移住生活が送れるかどうかの鍵は、地元での人脈作りの成否、と言ってもいいぐらい大事ですよ。


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