2020年8月22日土曜日

ちょっと残念なネグロスのトヨタ

このタイトルだと、トヨタの悪口を書こうとしていると思われますね。でも、正直なところ、フィリピン国内にあっては数少ない、信頼できる会社だと思っております。フィリピンに移住直後に自家用車を購入となった時、ほとんど迷わず日系メーカー、その中でもトヨタ車を選んだのは、順当な判断でした。

まず、この7年間、エンジンも電気系統も、まったく問題なしに動いてるし、メンテナンスもきちんとやってくれる。接客態度は、フィリピンであることを差し引く必要はあっても、基本的な満足度は、かなり高い。

ネットでフィリピンでのトヨタの歴史を少し調べてみたら、ちょうど私の生まれた、昭和37年(1962年)にまで遡ります。

当初はフィリピンのメーカー、デルタ・モーターという会社が、トヨタ車の現地での組み立てや販売を担当。ところがこのデルタモーター、マルコス時代の経済低迷で経営が破綻し、1983年に操業が停止。翌年にはトヨタとの提携も解消。

その後、エドゥサ革命の混乱期を経た1988年、フィリピンの大手銀行メトロバンク、三井物産との合弁事業という形で、現在に至るトヨタ・モーター・フィリピン・コーポレーション(TMPC)が発足しました。

以来、業績は好調で、1994年以降、継続して「トリプル・クラウン」(総売上げ、乗用車販売、商用車販売の三つでフィリピン国内の一位)を獲得しているそうです。

さすが国内のトップだけのことはあって、ここネグロス島唯一のトヨタディーラーで、我が家から車で15分ほどのタリサイ市内にある、トヨタ・ネグロス・オキシデンタル。建物の規模、常設されている新車の数は、近隣の他社に比べるとダントツのトップ。

ちなみに、他社というのは、日系では日産、ホンダ、三菱、マツダ、スズキなど。そして韓国のヒュンダイ、キア。アメリカのフォード、シボレー。欧州からはプジョーと言った、錚々たるもの。この中でダントツなのですから、「世界のトヨタ」の面目躍如。

今まで何度か修理を頼んだトヨタですが、期日も値段も、当初の見積もりをオーバーしたことがなく、いつでも早め安め。それでいて仕上がりに問題は皆無。日本でならば、当たり前でも、ネグロスでこのクオリティは賞賛に値します。

ところが今回の修理は、ちょっとがっかりな点が多々ありました。
1年前に追突されて、リアドアの何箇所が凹んでしまい、結局相手の保険を使えず、そのまま放置していた状況。日本からの部品を取り寄せるので、3週間待ってくれというのには、ちょっとびっくり。外装ばかりで、そんなに特殊な部品はないはずなんですけど。

その時の見積もり金額が3万ペソと、いつになく変にピッタリな金額。修理が終わった時には、詳細の説明があって、意味のある額になるのか?

最終的には、部品が届いて、そこからの修理が1〜2週間のはずが3週間。合計これまでの最長で約2ヶ月弱かかってしまった。そして請求書には、いつもと違って詳細なしの3万ペソ。これは言い値ですね。

さらに、車の受け取りがフィリピンの祝日ニノイ・アキノ・デー。店を開けてるのかどうか、ちゃんと事前に確認して大丈夫の筈が、当日行ってみたらシャッターが下りてます。何じゃそれ?

ということで、翌日には無事受け取りも支払いも終わって、全体で見れば、これでもフィリピンにしては上出来な方なんでしょうけど、「トヨタさん、どうしちゃったの?」という感じは拭えません。

やっぱりコロナ禍が、サービスの質にじわじわと影響を与えてるんでしょうか?



ようやく修理完了の愛車アバンザ
(タイ生産)


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