2020年8月29日土曜日

再封鎖のフィリピン西ネグロス

またもや封鎖(ロックダウン)に突入してしまった、西ネグロス州。日本の四国より少し小さいネグロス島の西半分なので、徳島・愛媛を合わせたぐらいの面積。

かなり緩めの規制だったとは言え、もうかれこれ半年近く不自由な状態が続いていたところへ、州知事から今回の封鎖発表。さすがにうんざりしております。ただ前回と違って、何週間という単位ではなく、週末を挟んだ金曜日〜月曜日の四日間のみ。

二週間とかよりずっとマシなんですが、逆にこんな中途半端な封鎖をして、何の意味があるのかと訝しんでしまいます。知事の説明によると、この四日、バランガイ(フィリピンの最小行政区、大きな町内会みたいなもの)が主体になって、集団のコロナ検査(PCR検査)を行うとのこと。地元では、Mass Testing と呼んでます。

最初にこれを聞いた時には、陽性確認された人が住むバランガイで、強制的に全員を検査するのかと思ったら、そこまではしないらしく、原則、自覚症状があったり、特に希望する人だけらしい。

検査するだけなら、別に封鎖しなくていい気もしますが、ラクソン州知事がフェイスブックに投稿した記事を読むと、かなり中央政府を意識してのことのようです。つまり「やってる感」を演出するのが狙いなんじゃないか。政治家に限らず、パフォーマンス大好きなフィリピン人なので、ついそんな深読みをしてしまう。

それにしても、ただでさえ客足が遠のいている飲食店やショッピングモールなどの経営者にすれば、堪ったものではないでしょう。選りに選って土日に店を閉めないといけない。

その煽りを受けて、私のイロンゴ語レッスンも中止だし、週一の出張マッサージも、トライシクル(オート輪タク)が制限されていて、いつものセラピストが動けない。メイドのライラだけは、ご近所さんのバイクに乗せてもらって、何とか、封鎖初日の金曜日に出勤してくれましたが、市場が開いてないので、買い物もダメ。

ちなみに、8月28日現在の西ビサヤ地方(西ネグロスと隣島パナイ、ギマラスなどを含む地域)の累計陽性確認数は、4,073件。そのうち、2,132名が回復して、死者は60名だそうです。


やっぱり二つの州都、バコロドが769件、イロイロが839件と、群を抜いてます。

さて、この集団コロナ検査。陽性確認が少なければいいけれど、大量の感染者がいたとなったら、たとえ多くは症状が出ていないとしても、パニックになってしまう心配はあります。特に、元々、入院できる総合病院が一つっきりしかないシライ市など、一撃で医療崩壊となりかねない。

ここ数日は、検査の状況に注目です。


0 件のコメント:

コメントを投稿