2020年9月28日月曜日

来年のフィリピンはベービーブーム


 新生児の頃の我が子

少し前のまにら新聞の記事によると、コロナ禍の影響で、来年のフィリピンではベビーブームが起こると予測されているそうです。失礼ながら私は、この記事の見出しを読んだ時には、声を出して笑ってしまいました。外出が制限されて、他にすることもないから子作りに励んだということなんでしょう。まぁ、何と分かりやすい。

誤解を避けるために書きますが、オフィシャルに避妊具を使ったセックスが禁止されているわけではありません。薬局へ行けば、普通にコンドームを売ってるし、病院に行けば低所得層向けに無料配布。ロックダウンのために、入手困難になったらしい。

さらに性教育については、日本よりもはるかに先進的で、小学校の4年生、つまり初潮が来る年齢で、生殖器の図解まで記載された教科書で、キチンと行われている。その背景には、貧困の世代間連鎖に拍車をかける、ティーンエイジャーの妊娠という深刻な問題があります。

ちなみにフィリピンでは、今回のコロナ禍だけに限らず、社会不安を巻き起こすような、大きな災害や政変などがあった後には、出生数が急増する傾向があるんだとか。

そう言えば、以前に読んだ関東大震災や、戦時中の空襲の手記などで、焼け出されて不安な夜を過ごす多くのカップルが、人目も憚らずに野外で愛し合っていたという話がありました。どうやら、生命の危険に直面すると、次の世代を残そうとするのは、人間の本能に根ざしているのかも知れません。

それはさて置き、来年見込まれているベビーブーム。フィリピンの年間新生児数は、2012年の179万人をピークに、連続で減少していたのが、2020年には20年ぶりに200万人の大台に乗ると見られています。(JETRO ビジネス短信

ただ、フィリピンの地方都市に住んでいる実感としては、赤ちゃんの数が減っているとは到底信じられない。フィリピン人のフェイスブック友達のタイムラインには、家族、親戚、友達の誰かしらの家に、赤ちゃんが生まれたとか、幼児洗礼のパーティ、幼い子供の誕生日祝いなどの写真がいつも並んでいる印象。

もっと正直に言えば、来年に突然ではなく、毎年のベビーブームが少し規模が大きくなっただけ。減少したとは言え、160万人以上も生まれてるんですから。

翻って日本の出生数を調べてみたら、2019年の新生児数は過去最低の86万5千人。日本で新生児数が200万人台だったのは、昭和40年代後半の第二次ベビーブームまで遡らなければなりません。それ以来、実に半世紀もの間、日本での数字は減少の一方。

そして興味深いというか、お先真っ暗というか、日本ではコロナ禍の影響で、さらに出産予定数が減っているとの日経ビジネスの記事が。(コロナで少子化が加速する懸念

日本では、先の予測が立たないから、子供を作るのは控えよう...という思考になる人が少なくないようです。まぁ、私も50過ぎまで日本で暮らしていたので、そう考えるのも分からないではない。とにかく将来のことを、心配し過ぎるような国民性。

いずれにしても、同じ厄災の只中にあっても、楽天的なフィリピン人と悲観的な日本人。物の見事に、性格の違いが炙り出されてしまいました。常々思ってるんですが、両国の中間ぐらいの国があれば、ずいぶんと住みやすいでしょうねぇ。


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