2020年9月8日火曜日

鉢植えが流行の最先端

 少し前に、ここネグロス島シライ市で、突如として日本のママチャリが流行り出したという投稿をしました。これは理由がはっきりしていて、市内の業者が、日本から輸入された中古自転車、それもマウンテンバイクやスポーツ車ではなく、比較的安価なママチャリを売り始めたから。

僅かな距離でもトライシクル(輪タク)に乗るフィリピンのオバちゃんたちが、この年中暑い国で自転車なんか漕ぐんかいなとの私の予想を裏切って、意外にもこの商売は大当たり。買い物とかの所用に使うのではなく、有閑マダムたちが運動不足解消のため、朝夕の涼しい時間帯にジョギング代わりにサイクリング、ということらしい。

それとまるで連動するように、ここ最近、シライの奥さま方に人気なのが鉢植え。コロナ禍で、外を出歩く機会が減ったからでしょうか。自宅の敷地内にいて、それほどのお金をかけなくても楽しめる趣味として、家内もすっかりハマっております。

自分の家のガレージを改造して、トロトロ(簡易食堂)やサリサリストア(雑貨屋)を始める人が多いフィリピン。こういう流行があると、すぐに便乗して、植木鉢の商売をする人も増えます。もちろん投資は最小限で、「植木鉢売ります!」と家の門扉に張り紙をするだけ。

最近はフェイスブックがあるので、鉢植えを売るだけでなく、育てた観葉植物の売買や交換をネット上でやるのが当たり前。セルフィ一辺倒だったフィリピン人のFB友達が、壁面の棚いっぱいに並べた、ご自慢の青々と葉が茂った植物の写真を毎日投稿したりしてます。

お陰で、元々、素焼きの植木鉢を扱っていた店では、品物が入荷したら即完売の状況らしい。日本の場合、お昼のバラエティ番組で「〇〇がガン予防に利く」みたいな話題があると、あっという間に該当商品が店頭から消えるという現象が、今でもしょっちゅうありますが、今回のシライの鉢植えブームは、何が発端だったんでしょうかね?

さて、まるで植木屋か庭師に転職したかのような、我が家のマダム。土日だけでなく、コロナの影響で仕事がない日、さらには出勤日でも早起きして、朝1時間ほど鉢植えの手入れ。

実は、今、家内の作業場になっている所は、私がゲストハウスの新築に合わせて用意したもの。小さいながら、日本式にゆったりお湯に浸かれる風呂場を建てた際に、窓から草花が眺められるようにと、三畳ぐらいの空間に棚を置いて、鉢植えを並べました。


ゲストハウスができる前に、家内が買いっぱなしで、ほとんど放置していた植物を、一括大量購入した植木鉢に、私が、一つづつ植え替えたんですよ。その時は、別に手伝うでもなく、遠巻きにしてた家内ですが、ここ数ヶ月ぐらいは、まるで自分の秘密基地のように立てこもって、暇さえあれば土いじり。

それにしても、家内の場合、鉢植えをきれいに並べて、庭全体を美しく...とは思わないようです。ただひたすら、植物の数を増やすのが目的。茄子とかオクラなど、実用的なものもありますが、ほとんどは観葉。なんだか雑然としてきました。



せっかく育てたんだから、きれいに植木鉢をレイアウトして、来客時に見てもらえるような庭にしたいもの。と、私がそんなことを言うと「またお金がかかる!」と家内。ちょっと待て、君がそれを言うか?


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