2021年1月20日水曜日

ダブル発電機・設置完了

 フィリピン・ネグロス島に自宅を建てたのが7年前。その1年後、あまりに頻繁な停電に音を上げて、発電機を購入しました。日本では、一度も使ったことがないし、ましてや買うことなど想像もしていなかった発電機。

まず心配したのは、揮発性の高いガソリンを、年中真夏のフィリピンで家の敷地内に保管することのリスク。発電機購入を検討していた時期は、ガソリンを使った犯行の、京都アニメーション放火事件のずっと前。それでも、福知山花火大会で3人が亡くなり、多くの人が負傷したガソリン発電機の事故は、まだ記憶に生々しかった頃。

そういう意識があったので、自然とディーゼルエンジンを選び、どれぐらいの発電量が適当なのかも分からず、店員に勧められるままに。6.5キロワットに決めました。4万ペソぐらいしましたから、日本円なら10万円近く。(停電撃退 発電機始動

今にして思えば、そんなに大出力じゃなくても良かったし、ディーゼルの騒音については、まったく念頭になかった。

実際に使い始めてみて、やかましいとは思ったけれど、なにぶんにも初めての経験。発電機とはそんなものだと諦めて、音さえ我慢すれば、停電中でも電子レンジや炊飯器、エアコンも使える。特に半日に及ぶような、計画停電の時は重宝しました。

ところが、1年2年と使い続けるうちに、バッテリーがダメになって、肝心な時にエンジンが掛からなかったり、エンジンオイルが漏れたり。図体がデカいので、手でワイヤーを引っ張る式のスターターでは始動が難しく、自動車並みにバッテリーが必要なんですよ。

しかも、排気口に付いているフィルターを時々交換しないと、オーバーヒートすることもある。結局、ほぼ毎年、メンテナンスにかなりの手間とお金がかかる羽目に。購入したお店に持っていくのも、大人二人でも持ち上げるのが難しいほどの重量で、毎回たいへんでした。

そして約6年が経過した今年。周囲でも発電機を使う家が増えてきて、そのすべてがガソリンエンジン。なぜ分かるかと言うと、騒音のレベルがディーゼルと全然違うんですよ。発電機って、こんなに静かだったのかと感心するほど。

案の定、ご近所さんからは、赤ん坊が眠れないと苦情が出るし、特に最近、停電が多くて、何時間も使ってると、騒音のすごさに使っている側の神経も参ってしまう。ということで、一昨年竣工したゲストハウスに発電機を導入するのを機に、母家の古い発電機も買い替えようと思い立った次第。

昨年、ここシライ市内に新規開店したホームデポ、シティ・ハードウェアで発電機を物色した件は、少し前に投稿した通り。(長雨・停電・発電機

当初は、母家用に3.1キロワット、ゲストハウスには1.8キロワットと考えていたけれど、1万8,000ペソと1万5,000ペソで、出力が倍近く違う割には、値差が3,000ペソ。1.8キロワットだと、エアコンが使えないので、結局3.1キロワットのガソリンエンジン発電機を2台買うことにしました。

これには、営業のにいちゃんが大喜び。別に彼のセールストークで、購入を決めたわけじゃないけど、多分、給料が歩合制なんでしょうね。


折からの土砂降りの最中、店の前で2台の試運転をして、始動の手順を教えてもらいました。バッテリー無しの手動スターターでも、実に軽くて簡単始動。これなら家内でも何とかなりそう。しかも、タンクが空なら、一人で持ち上げられるぐらいの重量。これは助かる。

見た目もすいぶん変わりました。以前は無骨で、いかにも「業務用」みたいなのばっかりだったのが、この何年かの好景気のお陰で家庭用発電機の需要が増えたらしく、ずいぶんスタイリングもカラーも洗練された印象。これなら、家電製品の範疇と言えるかも知れません。


気になるガソリン保管。一応、携行用の10リッター入る樹脂タンクも買ったけど、これは飽くまで携行専用。面倒でも、発電機に入る分だけのガソリンを小まめに補給して、これに入れたまま保管はしないようにします。

そして、昨日。少し前から依頼していた、お馴染みの配線工サルディーが来てくれて、ようやく設置完了。試運転をして低騒音を実感。これで、いろいろな意味で、肩の荷が下りました。やれやれ。


その数時間後、夕食後にまたもや停電。待ち構えていたように発電機始動!...と思ったら、ものの5分もしないうちに電気が戻っちゃった。灯りがついてがっかりしたのは、フィリピンに移住して初めてでした。


お役御免のディーゼル発電機
まだ使えるので、中古で転売予定



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