詳しい分析は、専門の方々に任せるとして、生活実感としても本当に子供が多い。道歩いていても、そこらじゅうで子供が遊んでるの見かけます。親戚や息子の友達の家に、誕生日祝いでお邪魔したら、もう湧くように子供がうじゃうじゃ。子供の誕生パーティは、フィリピンの経済を支える大きな要素ではないかと思えるぐらい、ちっちゃな赤ちゃんでも、とんでもなく盛大に、何十人もお客さんを呼んで開きます。
自宅が狭い人は、マクドナルドやジョリビーみたいなファーストフードの店の二階フロアを借り切ってパーティ。結構頻繁に見かけますね。とにかく、こういうことでは大の見栄っ張りのフィリピン人。1ヶ月の稼ぎを全部つぎ込んだりしても平気。
ただ、貧乏人の子沢山とはよく言ったもので、身の回りを見ても子供の数と学歴や収入は、どうも反比例しているようです。家内の大学の友達だけを見ていると、まず40過ぎで独身の人が多いし、子供がいてもせいぜい二人まで。日本と同じような状況。
ビザ取得や更新、そして日本の領事館があるので、各種の手続きで頻繁に訪れるセブで、空港から市街地の途中、いつも見かける産婦人科医院の壁に書かれている「啓蒙ポスター」が、こうしたフィリピンの状況を物語っています。
避けるべき妊娠・出産
多過ぎ(too many)
頻度高過ぎ(too often)
出産年齢低過ぎ(too young)
出産年齢高過ぎ(too old)
わざわざ大書してあるということは、多いんでしょうね、こういう出産。
息子が通う小学校でも、時々上のお姉ちゃんが末っ子の面倒見てるのかな?と思ったら、母親だったり…。どう考えても14、5歳の時に生んでる勘定になります。それとは逆に、もう孫ができるというのに、下の子が小学生だったり。
戦前の日本のような話ですが、5人6人兄弟姉妹は、決して珍しくありません。さらに、これは実際に家内の親戚にいるんですが、カトリック信徒間では離婚が許されないはずなのに、今の奥さんが(分かっているだけで)3人目で、それぞれに子供が2〜3人づついるなんて話もあります。こちらもそんなに珍しくない。
日本では、経済的な理由で子供を作らない、作れないと言いますが、金があろうとなかろうと、お構いなしのフィリピン。気になって調べてみたら、WHO(世界保健機構)の2010年の調査では、1000人出産当たりの死亡数が、日本の1人に対して、何と14人。やっぱりなぁ、という感じですね。
子供は少ないより多い方が幸せだと、単純には言えないというのが、子供大国フィリピンに住んでの偽らざる気持ちです。
息子が通う聖テレシタ学院の子供達。小学校の数も児童数も多い。
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