以前、家内と日本に住んでいた時、家内に座敷童のことを話したことがあります。「日本には座敷童という子供のお化けがいて、古い家に住みついて、夜騒いだり、物を隠したり悪戯をするんや。でも座敷童がいると、その家には幸せが来ると信じられているので、家の人は追っ払ったりしないんやで。」
家内は、怖がるか馬鹿にするかと思っていたら、意外なリアクション。
「へぇ〜、日本にもいるの?」 え?
何と、フィリピンにもまったく同じような伝承があるそうで、こちら「カマカマ」と呼ばれているそうです。子供のお化けであることも同じ、指輪とかが無くなって、さっきまで何もなかったはずの、テーブルの目立つところに置いてあったりという悪戯も同じ。そして、家の守り神みたいな扱いというのまで。
さらに驚いたのが、子供の頃に住んでいた家にカマカマがいたらしい。
子供の頃と言っても、もう家内が大学生になっていて、家族の元を離れてマニラで一人暮らしをしていた時の話。ネグロスの実家には、両親と弟だけが残ったのですが、隣の人が家内がずっと家にいると思っていたというのです。いつも窓から女の子の姿がチラチラ見えていたから…。
うわぁ〜、これ書いていて鳥肌が立ってきたがな。
日本人でも、幽霊やお化けの超自然現象の類いを、頭から否定してしまうことの方が少ないと思いますが、ここフィリピンでは、もっとそれが身近。今でも体調崩したりすると、祈祷師に診てもらったりお祈りしてもらったりというのが、普通に行われています。別に特別な信仰を持っているわけではなく、日曜日にはカトリックの教会に通っている人々。
そして最近、家内が住んでいた家がまだ残っていると聞いて、見に行きました。どんなおどろおどろしい場所かと想像してましたが、至って普通の家屋。ん〜〜、あの窓辺りにカマカマさまが姿を見せていたのか?
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