2015年4月22日水曜日

南沙諸島の危機

スプラトリー諸島、南沙諸島の名前で知られている南シナ海にある島々。日本でも盛んに報道されているようなので、何が起こっているかは今更言うまでもないでしょう。このブログではあまり政治向きのことを書く気はなかったんですが、ここまで中国が挑発的なことをすると、本気で戦争が起こるんじゃないかと心配になってきました。

こんな交通の要衝で領有権で揉めてる真っ最中に、近隣国の目と鼻の先で軍事施設を作るなんて、喧嘩売ってるとしか思えない。私はフィリピン人ではないので、スプラトリー諸島の帰属がどっちになっても、口出しする立場にはありません。しかし、これでは相手のプライドを根こそぎ奪ってしまって、交渉の余地を自ら放棄してるようなもの。

面子を何よりも大事にする中国だから、どういうリアクションがあるか想像できそうなものなのに。フィリピンとその支援国であるアメリカと本気で戦争するというのでしょうか? どう考えても今の経済の相互依存の状況では、ここで火遊びをして偶発的な紛争を起こしても、お互いに得になることは何にもない。

いきなり全面戦争にはならないにしても、フィリピン市場で急に中国製品の流入が止まったりしたら、たいへんなことになるでしょう。今やフィリピンでは、中国製でない品物を探すのが難しいぐらいですから。まったく住んでいる者にとっては、堪ったものではありません。とにかく当事国の指導者には何とか冷静になってもらって、戦争だけは回避してもらいたいものです。


0 件のコメント:

コメントを投稿