今日はイースター休暇明けの月曜日。フィリピンは聖週間も終わって通常の生活に戻りました。本当は土曜日に投稿しようとしていた聖金曜日のお話。土曜日に家内の叔父が急逝したため、ちょっと時期外れになってしまいました。
このブログで何度か触れているように、イースターは教義での位置付けから言うと、キリスト教の根幹をなす「イエスの十字架での死」を悼み「復活」を祝う特別な日。クリスマスよりずっと重要です。しかもその死は、ありとあらゆる人の罪を神に対して贖うための死。これはキリスト教独特の考え方と言えるでしょう。
このため、イースターはクリスマスより厳粛で、商業的な要素もずいぶん少ない。さすがのお祭り大好きのフィリピンでも、聖金曜日から復活の主日、イースター・サンデーまでは、深夜の野外ディスコもカラオケ・パーティもありません。
灰の水曜日に始まりイースターに終わる46日間、ここフィリピンではイースター当日よりもイエスが磔刑に処せられたとされる聖金曜日にこそ、クライマックスを迎えます。私たちの住むシライ市では、夕方から「プロセッション」〜聖金曜日の行列〜が行なわれました。
場所によっては、イエスに扮した信徒が本当に手足を十字架に釘づけにされて、血を流しながら行進するという過激なこともやるそうですが、シライではごく穏当に、十字架や聖母像、諸聖人を飾りライトアップされた山車だけ。全市民がロウソクを片手に、その山車と一緒に市内の所定コースをゆっくりと行進します。
派手な音楽や踊りは一切なくて、騒がしいフィリピンのお祭りに慣れた感覚としては、ちょっと寂しい気もします。しかし沿道にはフライドチキンやソーセージの屋台がずらり。聖金曜日は肉断ちとちゃうんか〜と思わずツッコミを入れてしまいました。
行列の最後尾はイエスの棺を模した山車
最後列が動き出す頃には月齢14日の月が
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