私がフィリピン初渡航した20年前、デジタルカメラが普及するずっと以前から、フィリピン人は大の写真好き。撮るよりもとにかく被写体になりたがる。こういう国民性なので、人が集まる場所にカメラ持っていくと異常なほど盛り上がりました。無邪気というか子供っぽいというか。今ではフェイスブック・アクセス率世界一を誇るフィリピンで、誰の投稿も変顔自撮り写真オンパレードになるのは、当然の流れというべきかも。
だからと言って、街の写真スタジオが暇にはならないのが面白い。だいたい、どんな小さな街を歩いても、記念撮影や家族写真のサンプルをたくさん並べた写真屋さんのショーウインドウはすぐに見つかります。その佇まいは20年前とほとんど変わらない。
私たち家族がフィリピンに移住して2年半、一度スタジオで家族写真を撮ってみたいと思ってました。そこで先日の家内の誕生日、家内の父親、弟夫婦とその子供が揃ったところで満を持してのスタジオ入り。普通の日曜日の午後だったんですが、すでに2組の別家族が待ってました。やっぱりフィリピンですね。
小一時間ほどのち、狭いスタジオに案内されておもむろに撮影開始。まぁ親戚たちの慣れきっていること。いきなりリラックスで、照れがまったくありません。ポーズ違いにメンバー違い、滞ることなく30枚ぐらい連写状態であっという間に撮影終了。
そこから先はデジタル時代のお手軽さ。店頭のパソコンで撮った写真をモニターチェックさせてもらい、大焼きするものを選び1時間でプリント完了。選に漏れたものも全部名刺サイズに。さらには全部の写真データをCD-ROMで貰いました。閉めて3000円ちょっと。こうしてどの家庭にも、額に入った家族写真が居間や客間にズラリと並ぶのでした。
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