宝くじに当たって、億単位のお金を貰ったはいいけれど、勢いで買った土地付き豪邸の税金が高すぎて結局何年か後に売りに出すなんて、ちっとも笑えない話を聞いたことがあります。そんなあぶく銭ではなく、親の代に建てた家でも、地代が高騰して両親が急逝してしまい、相続しようにも相続税が払えないこともあるらしい。
ことほど左様に、今の日本では家を買うのも維持するのも、そして子供に譲ることすら大変なお金が必要です。昔から言われていることですが、住居に必要な費用さえ下がれば、もう少し楽な生活ができて、最近増えている貧困の問題も、かなり軽減されるかも知れません。
私の場合、海外移住を考える以前から、日本で家を持とうとは全然思いませんでした。ローンの支払いで苦労する親の姿を見てきたこともありますし、30代の頃から結構転勤が多くて、一箇所に落ち着いている暇がありませんでした。また私が勤めていた会社では、転宅を伴う転勤の場合、賃貸マンションなどの家賃をかなりサポートしてくれるシステム。こんなに楽だと、敢えて家を買おうという気になりません。
普通ならそろそろ老後のことを考え始める40代の前半には、早々に海外移住を前提にフィリピンに宅地を買ってしまったので、すっかり日本の持ち家には興味無し。この経緯については以前も書きましたので、詳しくはそちらを読んでいただくとして、簡単に説明すると600平米の土地を200万円ほどで現金購入。日本ではあり得ない話ですね。
フィリピンでも土地や建物には税金がかかりますが、今の自宅で年間の支払いが1万円に届きません。総床面積180平米の鉄筋コンクリートの家で建設費が約700万円。同規模の家を日本で...とは、もう考えるだけで疲れてしまいます。
自宅の見取り図
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