2015年12月3日木曜日

もう日本には戻れない 車検編

日本で自動車のオーナーになって、一番頭が痛いのは車検ではないでしょうか? その他にも保険やら駐車場費用やらあります。しかし車検が鬱陶しいのは、よほど自動車の仕組みに詳しくて、ちょっとした不調なら自分で修理できるか、少なくともどこが悪いのかが分かる人でもない限り、明細を見せられてもかかった費用が妥当なのかどうかが分からないところ。

それでも安ければお任せでもいいけれど、10万円とか言われるとちょっとツラい。厄介なのは、ひたすら安いだけの業者さんに任せると、車検が通った直後にぶっ壊れても文句が言えないそうですね。私が日本で車を所有していた時は、ディーラーに完全に丸投げでした。考えてみれば、ずいぶんディーラーの売り上げに貢献してたと思います。

ここフィリピンでは、一応エミッション・テストという排ガスチェックと簡単な検査が年に1回必要ですが、基本的に自動車の整備は自己責任。実は私は一昨年新車を購入しましたが、最初の3年は検査不要なので、まだこの検査を受けたことがありません。しかし日本と比べると随分簡素なようで、費用もエミッション・テストが700ペソ(約1600円)、LTO(フィリピンの陸運局)での検査に4000ペソ(約1万円)ぐらい。

ただしこれは実質的に何の保証にもならないので、ちゃんとした点検は自分でディーラーに頼むなり、街の修理工場に持ち込まないといけません。それでも、よほど悪質な業者にでも引っかからない限り、日本での車の維持費に比べると格段に安いのは間違いないでしょう。やっぱり日本の車検制度が異常に高くつきすぎる。素人考えですけれど、最近の車って、あそこまで神経質に大金かけて点検しなくても大丈夫だと思いますよ、特に日本車は。

でもフィリピンの場合、自己責任と言うと聞こえはいいですが、実際20年落ち30年落ちのすごい車も走ってます。当然ながらトラブルは多くて、道のど真ん中で修理中なんてのは日常茶飯事。困るのは刈り取ったサトウキビを満載して、大通りを塞ぐように立ち往生するでっかいトラック。こちらはパンクが多いみたいです。ラッシュ時にこれをやられると、大渋滞。それにしても、本当に年一回の排ガスチェックを通ってるんか?というぐらい真っ黒けの煙吐いて走ってるなぁ。





現役で頑張っている1980年代の日本車たち


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