2016年2月4日木曜日

フィリピン揚げ物事情

フィリピン人は揚げ物が大好き...と断言してもいいと思うこの頃。パーティでフライドチキンやフライドポテトを用意したら、まず最初になくなるし、学校の帰り道では小学生から高校生まで、串刺し揚げバナナの「バナナ・キュー」を片手にしてる子が多い。
店先や屋台などでは、オッちゃんが大きな中華鍋でジュージュー揚げ物を作っているのは、かなり頻繁に見かけますが。さて、一般の家庭ではどうなんでしょうか?

日本で、育ち盛りのお子さんがいる家で、揚げ物をまったく調理しないという方が少数派かも? 私が子供の頃は、私を含めて3人男ばかりの兄弟だったこともあり、よく母親は天ぷらやトンカツなど揚げてました。豚肉1キロ揚げても、一回の食事でなくなるとブツブツ言ってましたね。揚げる手間もあったでしょうが、財布的にかなりの負担だったんだろうと思います。

さて、フィリピンでは友達や親戚の家でご飯を食べさせてもらう機会も多いけれど、家で揚げ物しているのって本当に見た記憶がありません。まぁこれは偶然そうだっただけで、スーパーでは唐揚げ粉(味の素ゼネラルフーズの製品も出回ってます)や、パン粉(これはなぜか日本製でなくても「パン粉」と書いたパッケージ)を普通に売っている。

こういう食材を置いているのは、シライ市内だと去年オープンしたセイブ・モアという、かなり高級志向のスーパーぐらいなので、やはり家庭料理としては少し贅沢な部類に入るのかも知れません。因みにこのセイブ・モアの肉売り場には「Tonkatsu」と称して、パン粉の衣がついた、そのまま揚げるだけでトンカツになるという食材も売ってます。州都バコロドまで行けば日本の天ぷら粉まである。

初めて家でコロッケ作ってお客さんに振る舞った時は、実に喜ばれました。エビフライもそうだし、天ぷらの人気は相当なものです。でも天ぷらをカラっと揚げるのは、慣れないと難しいし、トンカツの衣作りは面倒ですよね。


作るのはともかく、後片付けも面倒な揚げ物。日本ではお馴染みの油濾し紙が、こちらではどうも売ってないようです。濾し紙なしでは、どうしても2回3回と油を使うと酸化がひどくて、揚げ物の風味がガタ落ち。ペーパータオルやコーヒーフィルターでの代用を試みましたが全然ダメ。ついに堪りかねて、日本に一時帰国した友人に買ってきてもらいました。


やっぱり日本製はすごいですね。こんなこと移住前は想像もしなかったですが、1回揚げ物に使った油をこんなにキレイにするのは、実はたいへんなこと。あまりの効果で、しばらく濾した油に見とれてしまいました。




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