2016年2月15日月曜日

まさかのフィリピン人材不足


多分公式な数字では、フィリピンの失業率はまだまだ高いままなのかも知れません。しかし、ことメイドさんに関する限り、実感としてかなりの人材不足になっているのでは?という気がします。

10年ほど前ならば若くて働き者のメイドさんは、募集をかければすぐに見つかったのが、最近では中々難しい。特に、辞める時は突然来なくなってしまうケースが多く、余計に手間がかかる。私も年初の1か月ほど、メイドさん探しをしていたので、これは痛感するところ。

マニラ在住の日本人の友人によると、昔は4名もメイドさんがいたそうです。それが今では1名の確保もままならない。また、ネグロス島に住むフィリピン人の知人からも、メイドさんが見つからなくて困っているという話は、よく耳にします。

やはりこれは、このところの好景気の影響がジワジワと効いてきているからでしょう。今でも経済的な理由で小学校までしか通えず、13、4歳で(あるいはもっと若くから)働かざるを得ない子供もいますが、昔に比べると高校への進学率はかなり上がっているらしい。実際シライ市内のハイスクールを見ても、登下校時や昼休みの時間帯は、制服姿で学校周辺は溢れかえっています。

フィリピンで高卒ということは、英語の日常会話にはまず困らないレベル。そうなると、肉体労働やハウスメイドよりも高額な報酬の仕事ができる可能性がぐんと上がります。海外への出稼ぎも視野に入るし、特にこの2〜3年は、ネグロス島内でもやや過剰なぐらい、新しいお店やレストランが続々とオープンしているので、その従業員だけでも相当な数の雇用。

それならば安月給で、雇い主によっては劣悪な労働環境にもなりかねないメイド業は、敬遠されるでしょうね。おそらく次には、メイドさんの給料が高騰し始めるでしょう。高くなったと言っても、いきなり日本並みになることはないでしょうけど、何をするにしても、一番安いのが人件費...という感覚は、徐々に変えていかないといけないようです。


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