2016年2月24日水曜日
平和は戻った...か?
深夜の騒音事件の翌日、午前中は仕事の打ち合わせがあった家内。午後3時過ぎて、少し涼しくなった頃に、隣家に文句を言うためメイドのネルジーを引き連れて出かけました。私が同行すると、また一悶着ありそうだけど、一人で行くのは少し怖いとのこと。
これは隣家のオーナーに会えたとしても、話は長引きそうだと思ってたら、10分もしないうちに戻って来た家内とネルジー。結局、行って来たのは隣ではなく、宅地セント・フランシス・サブディビジョンの正面ゲートにある守衛室。そこでチーフ・セキュリティ・ガードのオッちゃんに相談したそうです。
フィリピンでは守衛さんと言っても、ひょっとすると警官よりも頼りになるかも知れません。特に、300ヘクタールを超えるセント・フランシスのような広大な場所のガードは、10名ほどのチームで行動し、銃の携帯も法的に許可されている。それに比較的小柄な人が多いフィリピンにあっては、体格のいい人が選ばれている。
チーフは、いつも敷地内を自転車で巡回している40代ぐらいの人。パッと見はゴツくて色が黒く、キングコングがガードの制服着ているような印象。でも住人への愛想は良くて、私と顔を合わせると、いつも笑いながら地元の言葉で挨拶してくれます。
このミスター・キングコング曰く、「奴らはゴロツキで、直接文句を言いに行ったら何をするか分かりません。警察の連絡先をお教えしますから、今度やかましくしたら警察に通報してください。その後私たちにも連絡をお願いします。」
最初に私が怒って家内に「警察に電話したる!」と言った時には「フィリピンでは警察は何もしてくれないよ」と返事してたくせに、やっぱりこの手の揉め事があったら、フィリピンでも警察なんですね。ある意味、揉め事を扱うことに関してはプロみたいなチーフ・セキュリティ・ガードの言葉には重みがあるようで、家内も少し安心したようです。
因みに家内が教えてもらったのは、シライ市警察署の番号。シライ市民でも知らない人もいるし、だいたいこの国では、警官の信頼度は甚だ低い。ただし「セント・フランシスのガードから教えてもらった」となると、対応が変わってくるらしい。結局誰が、どんなツテで連絡してきたが重要なんですね。
それはともかく隣の養鶏場、ガードに連絡が行ったのを知ってか知らずか、昨日の朝からはすっかり静か。表面的には平和が戻ったようです。しかしこうなると、夜中や早朝に騒いでもらって、どんなことになるのか見てみたい気もします。我ながら軽薄なことですね。
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