出典:philstar
昨日6月30日、フィリピン第16代の大統領に、ロドリゴ・ドゥテルテ氏が就任しました。マラカニアン宮殿で行われた式典は、事前の通告通り国営放送とネットだけのライブ配信という異例のスタイル。
シライ市内でも、朝から市役所前の広場で花火が打ち上げられ、学校は休みにならなかったものの、終日祝賀ムード。雨季真っ只中で、時折降る雨の中、深夜までカラオケ大会やら野外ディスコで盛り上がりました。
式典は、お昼時を挟んで行われ、我が家でも家内とメイドさんがテレビの前に釘付け。私もお弁当や昼食の準備の合間にチラチラと観てました。ちょっと意外だったのは、想像してたよりもはるかに厳粛なムードだったこと。人口1億に迫ろうかという国の、大統領が就任する儀式なので当たり前なんですが、フィリピンでの公式行事というと、何となくだらし無く、私語が多かったり列がバラバラだったりという印象が強かったもので...。
式典の最初から最後まで、きちんと見たわけではないけれど、パッと見では、カトリックのミサのようでした。儀仗兵を前にした前大統領アキノ氏の退任と、それに続くドゥテルテ氏の宣誓は、型が決まってるんでしょうね。ミサの中で司祭が、聖餅や聖杯を決まった所作で扱うような美しさがありました。
出典:ABS-CBN News
中でも一番記憶に残ったのは、国歌斉唱。十名程度の混成合唱のアカペラ。最近は、パッキャオの試合前に国歌のアカペラ独唱が定着した影響でしょうか? これが実に良くて、聴き惚れてしまいました。まさに音楽大国フィリピンの面目躍如。
さらにフィリピンらしいと思ったのは、式典後フェイスブックに投稿された写真。出席したドゥテルテの家族が、新大統領の姿を背景に自撮り。なんぼフィリピンでもこれはアカんやろ〜という気もしますが、考えようによっては、こういう人が政治のトップにいるのは、安心できることなのかも知れません。
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