いよいよネルジーも後三週間ほどで、半年目。最初は本当に顔見知りの恥ずかしがりだったのが、今では嘘のよう。英語がイマイチなのは相変わらずですが、地元の方言イロンゴ語で家内と会話してる時など、何がそんなに面白いの?というほど、終始笑いっぱなし。
「箸がコケても笑う」女子高生のごとくです。声だけ聞いてると、かなりハイ・キーなので、高校生どころか小学生の息子の友達が、遊びに来てるみたい。
その上、家内のことを「マム」(奥さま)ではなく「タ〜」と呼ぶ。これはフィリピンで、年上の女性に話す時の、親しみと敬意を込めた呼び方「ティタ」を縮めた言い方。例えば姪っ子が叔母に話しかけているような感じ。日本語の「おばさん」や「おばちゃん」に近い意味ですが、年齢を揶揄するようなニュアンスは、まったくありません。
以前の二人とは、ほとんど接触がなかった息子も、ネルジーとは仲良しになったようです。食事時には、台所で忙しくしているネルジーの腕を引っ張って、一緒に食べるよう食卓まで連れてきたり。ネルジーもそれが嬉しいらしく、息子が寄ってくると満面の笑顔です。前に働いていた家の子供は、ネルジーを叩いて泣かせるほどの乱暴者。よほど落差が大きかったんでしょうね。
こういう調子なので、私たち家族との関係は、とても良好。今回ばかりは半年で辞めるような気配は、微塵もありません。唯一の問題は、ネルジーの体調。
びっくりするほどの少食ネルジー。最近では、かなり食べるようになったとは言え、それでも24歳の女性にしては、食べる量は少ない。そのせいか、たまに丸一日寝こんだり。大抵、生理が始まる時期にツラくなるようです。
数日前も、朝からベッドに横になったまま起きられない。またいつもの体調不良かと思いきや、今回は耳の具合が良くないとのこと。「耳に水が入ったみたいで、気持ち悪いんです。」それは、初めて聞く症状ですね。大丈夫かいな。
結局二日も寝込んでしまい、三日目の昼過ぎ、お姉さんと一緒に近くの診療所に行くことに。出かけてから約五時間、薄暗くなって、そろそろ夕飯の支度に取り掛かろうかという頃に、トライシクル(輪タク)で帰宅したネルジー。すっかりいつもの「朗らか乙女」に戻っていました。
どうだったのかと聞くと、「耳掃除して、耳垢をいっぱい取ってもらったら、良くなりました〜。」 自分で自分のことが可笑しかったのか、大笑いしながら話してくれました。お医者さん慣れしてないので、耳掃除中、緊張のあまり息もできなかったとか。
昔、寝ている間に耳の中にゴキブリが入ってしまい、かなり大事になったことがあるそうで、それ以来、自分の耳の中を触るのが怖くなってしまった。だからと言って、もう大人なんだから、耳掃除ぐらいしなさい。
それにしても、実に愛すべきキャラクター。今度という今度こそ、せめてお嫁に行くまでは、ウチで働いてほしいものです。
家内と庭の手入れをするネルジー
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