出典:気象庁 台風情報
私たちがフィリピンに移住した2013年から、昨年2015年までは、毎年ほんとうに台風が多かった。特に2013年には、上陸した台風の中では史上最強・最悪の台風30号がフィリピン中部を直撃。私たちの住むネグロスの近隣、レイテ島の州都タクロバンをはじめとして、高潮により壊滅的な被害を出したのは記憶に新しいところ。
2014年など、年の瀬に台風が来たりして、年中台風シーズンの様相を呈してました。ところが今年2016年は、6月が終わっても台風が一つも来ない。本日7月3日付けで、やっと台風1号発生のニュースが。
太平洋上で発生する台風は、ご存知のように、日本の気象庁は番号で呼んでいます。ところがアメリカ統治時代の名残なのか、フィリピンでは、フィリピン周辺に接近した台風のみ、独自のフィリピン名を付ける習慣です。例えば台風30号は、フィリピン名「ヨランダ」。偶然にも、義母の名前が付いてしまった。
ややこしいことに、これとは別に東〜東南アジア、南太平洋、アメリカなどの15か国で、持ち回りで国際名をつけているそうで、ヨランダは「ハイエン(海燕、中国名)」と命名されています。そういうことで、今年の1号台風は、「ニパルタック」となりました。フィリピンから遠く離れているので、フィリピン名はまだ無し。(その後「ブッチョイ」と命名されました。)
今年のフィリピンの真夏(乾期)は、例年になく長くて暑く、3月から5月は旱魃状態でした。いくら乾期と言っても、台風が接近すれば雨は降るもの。その台風が一つも来なかったのだから、旱魃になるのも当然ということなんでしょう。ネットによると、これはエルニーニョの影響で、太平洋高気圧が強すぎて、台風ができにく状態になっていたんだとか。
毎年フィリピンに、そして日本を含めた周辺諸国にも、大きな被害をもたらす台風。それが減るのはいいことのはずなんですが、半年も全然ないという極端なことになると、それはそれで悪影響も出てくる。そして、来なかった分、今度は強烈なのが来るんじゃないかと、いらぬ心配までしてしまいます。
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