2017年3月1日水曜日

フィリピンリスクは妻と医療


出典:PhilHealth

先日フェイスブック内にある、フィリピン在住者やフィリピン人を配偶者に持つ人たちが集うグループ内でシェアされていた、日本のドキュメンタリー番組をYouTubeで見る機会がありました。5年ほど前に放送されたもので、老後を過ごそうとフィリピンに移住した人々を追跡取材した内容。

少し前にこのブログで取り上げた書籍「脱出老人」に良く似ていて、成功した事例も取り上げつつも、重点は、フィリピン人配偶者に騙されて資産を奪われたり、重病の治療のため、帰国するお金すら失ったという、悲惨な失敗例に置かれていました。

海外でトラブルを起こしたり巻き込まれたりする日本人が、一番多いのがフィリピンなんだそうで、それを思うとそんな結論も仕方ないかと思う反面、日本人側の問題も多いと感じます。

番組に登場する、フィリピン妻に騙された日本人。なんと、フィリピンでは外国人による土地所有ができないことすら知らずに、奥さんに任せっきりだったらしい。この手のトラブルは1980年代(あるいはそれ以前)からある、もう定番とも言える話で、土地家屋を買うほどの資金を動かすなら、ちょっとぐらい調べろよ〜と言いたくなります。ご本人には気の毒ですが、あまりに学習能力が無さすぎる。

もう一つは、フィリピンに建てられて老人ホームに入居したものの、大病を患い、その治療費を全額自己負担したという例。この話にしても、年齢的に考えて、何らかの医療保険に入らないと危ないことぐらい、誰にだって分かるでしょうに。

フィリピンの永住権を取得しても、住民票を残せば日本の健康保険に加入し続けることはできるし、フィリピン国内でも月数万円も払えば、いろんな保険があります。この方は、無知だったのか、知っていてケチったのかは分かりませんが、フィリピンだから起こった悲劇ではなく、保険皆無の状態なら日本でも同じことだったでしょう。

そういう私も、もう今年で55歳。経済的な準備をして移住してきたし、昨年は家内が就職して、生活費は稼いでくれているとは言うものの、不慮の事故、疾病は予測ができません。現在私たち家族が加入している唯一の健康保険がフィルヘルス(PhilHealth フィリピンの国営医療保険)。移住後すぐに家内が契約して、私と息子はその扶養家族扱いなので、医療費の40%がカバーされます(契約内容によって差異あり)。実際に私が食中毒で3日間入院した時には、ずいぶんと助かりました。

因みにフィルヘルス、日本人でフィリピン人配偶者がいなくても、フィリピン国内で就労していれば、加入することができるそうです。詳しくはこちら(英語)をご覧ください。

ただ、やはり癌や心臓病、脳卒中などの医療費が高額な成人病の場合は、フィルヘルスだけでは心許ないのも正直なところ。というわけで、移住満4年を迎える今年、追加で民間の保険に加入することにしました。長くなったので、その詳細は次回に投稿します。


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