2017年3月29日水曜日
日本のテレビ番組が見たいか?
フィリピンに移住してから増えたのが、ネット上での日本人海外在住者をターゲットにした広告。その中でもやたらと多いのが、日本のテレビ放送が海外で視聴できると謳ったもの。
こういうのは、海外から日本語のサイトにアクセスするユーザーの、スマホやパソコンに表示される仕組みなんでしょうね。ひょっとするとこの投稿にも、見る人によってはそんな広告が出ているのかも知れません。
私が移住する少し前まで、フィリピンでもNHKの衛星第2放送をベースとした、海外向けの日本語放送を見ることができました。ネグロス島のケーブルテレビでも、パッケージの中に入っていて、家内の里帰りの時にはよく視聴したものです。特に年末などは、紅白歌合戦で盛り上がりました。フィリピン人って、歌番組大好きですから。
ところがちょうど移住のタイミングに合わせたかのように、NHKの日本語放送チャンネルは、ネグロスのケーブルテレビから消えてしまいました。ホームページによると、フィリピン側の長年に渡る契約の不履行が理由。要するに金を払わなかったんでしょうね。(現在、マニラ首都圏などのケーブルテレビや衛星放送ならば、視聴できます。)
当てが外れて、日本語のテレビ番組とは縁が切れてしまったフィリピン暮らし。そんな状態で「日本のテレビ放送が視聴できます」と言われれば、つい広告をポチってしまいます。内容はいろいろあって、STB(セット・トップ・ボックス)を購入してネット経由で受信したり、やや大きめのパラボラを用意したり。ところがどうやら、これらすべてが違法視聴のようです。
自己責任と言うことで、違法承知で機材を買ったり契約したりしている人も多いみたいですが、私の場合、数ヶ月も日本語のテレビ番組無しの生活を送ると、そこまでして見たいという気も無くなりました。元々日本にいる時から、NHKとWOWOWしか見なかったし、民放のバラエティ番組は、でっかい字幕が流れる視聴者を小馬鹿にしたような演出が大の苦手でした。
それに、違法業者に儲けさせるのも気分が悪いので、結局のところ移住5年目を迎えようという現在も、地元ケーブルテレビだけ。(とは言ってもアメリカのニュースやドラマ、映画は、日本よりもたくさん視聴できます)
しかしながら、多少スピードは遅くても、ネット環境は日本にいる時と大差がないフィリピン。最近は有名人や芸人さんがテレビで語った内容を、そのままネットニュースの記事にしたり、CMはYouTubeにアップされているので、昨年一時帰国した時に久しぶりにテレビを見ても、ほとんど浦島太郎状態にはなりませんでした。
たまに見たいなぁと思うのは、NHKスペシャルとWOWOWのボクシング専門番組エキサイト・マッチぐらい。テレビに関して言えば、フィリピン移住で失ったものはそれぐらいだったようです。
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