2017年7月24日月曜日

気温逆転の7月


昨日(2017年7月23日)は、日本では「大暑」だったんだそうですね。この大暑を含む24節気、2000年以上前の中国・春秋戦国時代に決められたもの。春分や秋分は分かるとしても、現代の日本の暦に当てはめると、立秋が真夏の8月初旬だったり、大雪がまだ初冬の頃の12月前半だったりで、実際の天候とのギャップが大きい。昔からテレビの天気予報で、やたらと使われてる理由がイマイチ不明。

大暑も、以前はまだ夏休みが始まったぐらいで、それほど暑くない印象だったのが、ここ最近ではちょうど最初の猛暑ピークが来る時期に重なり、妙にピッタリになってしまいました。今年も相変わらずの厳しい暑さのようで、週間予報で各地の気温を見たら、35〜32度が続く模様。

私が子供だった50〜40年前って、日本の夏はここまで暑くなかったはず。確か、どんなに気温が高くてもせいぜい33度止まりで、それも一夏に数回ぐらいしかなかったように記憶しています。いつから35度が当たり前になり、年間最高気温が40度にまでなるようになったんでしょう。40度なんてフェーン現象でもない限り、あり得なかったんですけどねぇ。

日本では暑さに喘ぐ7月、フィリピンでは本格的な雨のシーズン。日本と天候パターンが反対で、4〜5月に最も暑い季節の後、6〜8月は雨季。また上陸する台風も増え始め、これまた日本と違って、多くは東の沿岸から襲来します。

こうなると、温帯の日本と熱帯のフィリピン、特にここネグロスは、気温が完全に逆転。日差しの強さはさすがの熱帯でも、ほとんど毎日曇りがちで、午後から深夜にかけては、決まって土砂降り。元々年間を通じても、クーラーはよほど暑い日の就寝時にオフタイマーで数時間使う程度。今は朝晩、扇風機でも涼し過ぎるぐらい。おそらく最高気温は、連日30度止まりだと思います。

日本よりやや小さい程度の国土面積のフィリピン。他の島々や、マニラ首都圏がどうなのかは分かりませんが、ネグロス島の自宅にいる限り、少なくと大阪近辺に比べると、はるかに暮らしやすい気候であることは、間違いありません。そしてネグロスには、花粉も黄砂も飛んでこない!

聞くところによると、夏が異常に暑くなったのは日本だけではなく、ヨーロッパでも、以前は涼しくて、どの家にもクーラーはなかったのに、最近は堪えられなくなって、冷房設備を自宅に導入する人が増えているらしい。

このネグロスと実家の兵庫県尼崎を、単純に気温の過ごしやすさだけで比べると、11月中旬頃から翌3月ぐらいまでは、冬の寒さのないネグロスに軍配が上がり、暑くなる6月中旬から最高気温が30度以下に戻る9月末ぐらいも、ネグロスの方が凌ぎやすい。つまり、日本で居心地がいいのは、4・5・10・11月の4ヶ月程度。しかも、4〜5月のネグロスの真夏にしても、気温はせいぜい35度止まりで、朝夕はぐっと涼しくなります。

だから、みなさんネグロス島に移住しましょう...などと気安いことを言うつもりはないけれど、ある程度経済的に余裕がある退職者の方ならば、避暑にも避寒にも最適なネグロス島で、日本の気候が厳しい時だけでも長期滞在するという選択肢も、あるんじゃないかと思ってしまいます。


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