今日のタイトルは、「マイティ・フィリピーナ」。フィリピンでは、アメリカンコミックのヒーロー映画が大好きな人多いらしく、街を歩いていてもスーパーマンやスパイダーマンのTシャツ着ているのを、とてもよく見かけます。
特に最近では、ワンダーウーマンが人気のようで、ネットや雑誌で、ワンダーウーマンのコスプレしたモデルの写真がちらほら。やっぱりこの国では、元々女性の地位が高く強いからでしょうか。強くてしかも魅力的というのが、とってもウケる。フェミニズムと、セクシーさを強調することが、何の矛盾も確執もなしに両立している印象。
そんな訳で、フィリピン版ワンダーウーマンをイメージしてイラストを描いてみました。ビジュアル的には、ワンダーウーマンより、キャプテン・アメリカの女性版と言うべきか。フィリピン国旗をモチーフにしたコスチュームに身を包んだ、強ぉ〜いフィリピーナ。描いてみたら、ヒーローではなくて、女子プロレスの選手みたい。
赤と青の配色と星の構成要素が似ていので、星条旗のイメージになるんですよ。アメリカナイズされたカルチャーが、ずいぶん浸透しているフィリピン。グラフィックデザインのセンスが、何となくアジア離れしているのは、こういうことも原因かなとも思ったり。
背景にしたのは、黄昏時のマニラ首都圏・マカティ市に林立する高層ビルと、ボクシングジム。フィリピンって、男女を問わずジム通いする人が多い。ボクシング大国のフィリピンだけあって、筋トレだけではなく、ボクシングやテコンドーのジムも併設。女性でもキックボクシングしたりする人が、意外に多かったりします。
ヒーロー映画の本場アメリカだと、悪と戦い正義と平和を守るのは、やっぱり筋骨隆々のマッチョガイ。女性を主人公にした物語もないわけではないけれど、ワンダーウーマン以外で思い浮かぶのは、バイオニックジェミーぐらい(古ぅ)。他は仇役だったり、男性ヒーローのサポートだったり。探せばあるといっても、まだまだメジャーとは言い難い。最近のバイオハザードとかイーオン・フラックスは、明らかに日本の影響で、攻殻機動隊に登場する「少佐」こと素子(もとこ)がオリジナルでしょう。
でも、フィリピンを舞台としたヒーロー映画を作るんだったら、私は女性が主役の方が似合う気がします。フィリピン男性には気の毒ながら、この国の男が、力づくで問題を解決しようとすると、だいたいロクなことにならない。
イラストの巧拙はともかく、いくらフィリピン女性と結婚しでも、日本にいた時には、フィリピンを絵にするのに、こういうモチーフは選ばなかったかも知れません。実際に住んでみて初めて実感できることも、たくさんあるものですね。
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