2019年7月19日金曜日

青い屋根から照り返し

延び々びになっていた屋根工事。熱低から台風5号に昇格した「ファルコン」の影響で、火曜日(7月16日)は朝から土砂降り。翌日水曜日は強い雨は収まったものの、南寄りの強風が続き、屋根工事どころか、大工さんは二人しか来ず、マニラ首都圏を含む、フィリピンの広い地域で学校が臨時でお休みになる始末。

我が家のメイド、ライラおばさんは、自宅がくるぶしまで浸水し、後片付けで出勤が1時間遅れ。まったく、エラいタイミングにぶち当たってしまったものです。

結局、発注から半月以上も待たされて、ようやく木曜日は朝から青空が戻り、リーダーのポールを筆頭に、合計4人の屋根職人がやってきました。

さて、スチール瓦の屋根葺作業。一旦始まってしまうと意外に早い。初日には7割方、日差しを遮り、2日目の今日、金曜日には、谷間や棟板金(とんがった稜線部分)もほぼ取り付け完了。最初、ポールに訊いたら「ルーフィングは2日で終わります」と言ってた通り。



ただし、ここから少々手間のかかる、雨樋やら軒天井。屋根全体が完成するまでは、ざっと2週間かかるそうです。

ちょっと計算外だったのは、ピカピカの青い屋根からの照り返し。正午頃になると、新築中のゲストハウスに向いた母屋2階の寝室へ、かなり強烈な反射光。多分そうなるだろうとは思っていたものの、これほどとは想像してませんでした。カーテン締めればいいんですが、やっぱり熱帯の太陽は侮れません。


ここまで進むと、内装仕上げ作業もぐっと捗る。何しろ直射日光も雨も遮ってくれる(そのための屋根なので、当たり前ですが)。側から見てても、大工さんたちはずいぶんと楽そう。こんな事は最初から分かっているので、できるだけ屋根着工を、前倒しにしたつもりだったんですけどね。



もし、これからフィリピンで家を建てるという人が読んでおられたら、とにかく屋根の段取りは早めにしておくことを、強ぉ〜くお勧めします。作業効率だけでなく、先行購入した建材の置き場所確保という意味でも、できるだけ早めに雨風を凌げる状況にしておくことが肝要。

日本の木造家屋の建ててるところを見れば、下は角材の骨組みができた段階で、早々に瓦を載せちゃいますもん。

ということで、ようやく本格的な内装にかかれる見通しが立ったので、この週末は、待望の扉とタイル材の購入。扉に関しては、ドアそのものより枠。これが決まらないと、壁のモルタル塗りが終わりません。またドアと枠の微妙な調整が必要なので、これは既製品を買った方が無難です。

こちらでは高級扉は、カナダなどからの木製の輸入品が主流。プラスチック製のものもありますが、すぐにガタが来るし、金属製のヒンジは1年で錆びが浮いてくる。サイズは、玄関が幅90センチ、寝室と勝手口が80センチ、浴室、トイレが70センチの予定。

そして大仕事なのが、タイルの買い付け。
畳は使わないし、まず売ってないフィリピン。フローリング材はあるけど、シロアリや湿気対策を考えると二の足を踏みます。やっぱり一般的なのは、どこもかしこも全部タイル貼りのスタイル。寒さを考慮しなくて済みますから。

居室は60センチ角、浴室、トイレと玄関は40センチ、水回りの壁は20センチ。さらに駐車スペースにまで敷き詰めるので、計算したら全部で約1,400枚となりました。柄や大きさでかなり価格に差があるタイル。イタリア製の高級品だと1枚が500ペソぐらいする。せいぜい一番広く使う60センチの高いものでも200ペソまで。できれば150ペソぐらいには抑えたいところ。

かと言って、あんまり安モンを揃えてしまうと、色が気持ち悪かったり、すぐに割れてしまったり。この辺りのバランスは、元デザイナーの経験の活かしどころ。これでやっとグレー単色の「廃屋モード」から抜け出して、総天然色の世界に移行できます。


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