2019年8月21日水曜日

永住ビザ更新で日帰り弾丸ツアー




完成したばかりの
バコロド港・新ターミナルビル

昨日(8月19日)は、来月に有効期限を迎える私の永住ビザ更新のため、ネグロスの隣島パナイの州都イロイロまで、慌ただしく日帰りの弾丸ツアーを敢行。距離にして片道ざっと50km。

私の実家、兵庫県尼崎を起点にすれば、ちょうど淡路島の洲本までと同じような距離。ただし、明石海峡大橋も鉄道もないフィリピン・ビサヤ諸島なので、フェリーボートが唯一の交通手段。近すぎて空路も無し。

本当なら一泊して、ついでに観光やショッピングを楽しみたいところ。でも平日で子供は学校。土日はオフィスが閉まっているし、裏庭でのゲストハウス建設が追い込みに入っている段階。やっぱり宿泊はできそうにありません。

ただ、自宅も目的地のイミグレーション・オフィスも、港から車で30分程度。海が穏やかで船が時間通りならば、片道3時間ぐらい。家内はフィリピン大学のイロイロ・キャンパスの学生だった頃は、ほぼ毎週末、シライの実家に戻っていたそうです。

ちなみに東ネグロス州のドゥマゲテには、車で山越えの5〜6時間なので、同じネグロス島の西と東なのに、マニラへ出かけるよりも大仕事。それに比べればイロイロが何と近く感じることか。ネグロス東西では言葉が通じないけど、西ネグロスとイロイロが同じ方言なのは当たり前の感じ。

さて、私が永住ビザを取得したのは移住翌年の2014年。フィリピン人の配偶者資格で、こちらでは「13a」と呼ばれています。申請は移住後すぐにしましたが、1年間の仮ビザ経て正式発給。当時は申請も受け取りも、パナイとは反対側、隣島セブのイミグレーション。

このお役所、運転免許を管轄するLTO(フィリピン陸運局)や警察に比べると、外国人向けということもあり、はるかにマシなサービスを提供しています。でも、そこはやっぱりフィリピン。即日交付とか、ネット申請などは夢のまた夢レベル。せめて、各州都(日本ならば都道府県庁所在地)ぐらいでは受け付けてほしい。

と思っていたら、さすがにバコロドでは無理でも、ネグロス近傍ではセブだけだったのが、つい最近イロイロにオフィスを開設。

ネグロスからセブだと直通フライトがあり、イロイロへ行くのと変わらない距離感ながら、なにせセブには在比外国人が多い。いつ行っても窓口は満員で、平気で朝から夕方まで待たせて、結局5時までに終わらず翌日また来い、となることもありました。

今回初利用となるイロイロのイミグレーション。この手の対応は、家内に任せるのが常の私。フィリピン人の中では、相当なインテリに属するであろう家内でも難物。提出物はホームページに書いてあるのに、念の為電話で訊いたら、追加で必要な書類やら何やらがボロボロ出てくる。

そして、早朝5時おきで7時半の船、1時間半の船旅を経て午前10時前にイミグレーションに着くと、案の定、まだ提出物が不完全。書類を分類するために用意した紙ファイル。家内の好みでピンクだったのがNG。白でないと受け取れないとのこと。


出来立てのきれいな窓口
写真撮ったら
ガードのおじさんに怒られた

そんな物、だいたい役所側で用意して然るべきだし、ホームページでファイルの色は記載してない。フィリピン人の家内でさえ、頭に来るほど。さらに、書類添付用の顔写真も必要。それも書いてなかったぞ。

まぁ役人の融通が利かないことは、程度の差はあれフィリピンに限ったことでもないし、ここで怒鳴っても、百害あって一利なし。イミグレーションは、真新しい商業ビルの3階に入居していて、本屋と文房具店を兼ねたナショナル・ブックストア(紀伊国屋書店みたいなお店)が1階にあるので、ファイルの方はすぐに差し替え。

ところが、近くに証明写真を撮ってくれるスタジオがない。仕方がないので、タクシーを飛ばして、最寄りのSM(大手ショッピングモール)まで往復。その日は、書類を提出するだけだから、せいぜい30分ぐらいと思ってたら、やっぱり2時間半もかかってしまった。

両手の指全部の指紋を取られて、やっと提出完了。同じビルで昼食を摂ったら、もう1時過ぎ。帰りの船は2時にイロイロ港発なので時間切れ。コーヒーも飲めないし、買い物なんて全然無理。あ〜あ。救いは、終日好天で波は静かだったこと。イロイロ市内の渋滞もそれほどではなく、移動時間にロスはありませんでした。

ということで、無事日帰り弾丸ツアーを終えて帰宅すると、裏庭の建設現場では床のタイル張りが始まってました。疲れてるけど確認だけはしておこうと、玄関に入った途端に間違い発見。日曜日に購入した、ステップタイルではなく、普通のタイルが。




口頭では何度も説明したんですが、やっぱり玄関の框(カマチ)や三和土(タタキ)という概念がないフィリピン。現場現物で指示しないと、こうなるわけです。幸い張ってすぐで固まってなかったので、問題なく直してくれました。

これ、もしイロイロで一泊してたら、ステップタイルと普通のタイル、それぞれ何枚かづつ無駄になってたところです。

ビザの交付は35日〜40日後。代理人の受け取りもできるとのことなので、次回はご苦労さんながら、家内一人で行ってもらうことにしました。今度こそはゆっくり一泊して、イロイロ在住の大学時代の友達と会って、喋り明かして来なさい。


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