決して安くはない発電機なのに、肝心な時に使えない。この時期のネグロスは雨季。それもただダラダラと雨が降るだけでなく、熱帯低気圧や台風がちょっとでも近づくと、モンスーン(季節風)との相互作用があるらしく、豪雨や強風、落雷が多発。その結果、停電が増えます。
相変わらず、時折パラつく月曜日。家内が仕事の帰りに修理屋さんに寄ってくれて、ようやく新しいバッテリーを入手。すぐに自分で取り付けて、動作確認・一発始動。やれやれ。ちなみにブログ執筆中の今も停電の真っ最中。発電機がブイブイ稼働しております。
ところで我が家の発電機。
この手のメカにはとんと弱いので、馬力とか出力の数値はよく分かりません。ただ、エアコンや電子レンジ、シャワー用の電気温水器も使える程度の電力はカバーするので、家庭用としては、かなり大きなサイズ。そしてポイントは、ディーゼル式ということ。
我が家のディーゼル式発電機
聞くところによるとディーゼルエンジンは、ガソリン式ほど高出力にはできないし、メンテナンスにやや手間がかかるそうです。それでも、燃費はいいし、何より燃料の扱いが楽。ディーゼルエンジンに使うのは軽油。ガソリンと違って、簡単には引火しないのは、灯油と同様。
やっぱり、自動車のガソリンタンクのような、密閉された状態ならともかく、自宅の敷地内に10リッターぐらいのガソリンを常備するって、怖いじゃないですか。夏場の高温を考えると、倉庫の中にしまいっぱなしにもできないし、揮発性がすごいし。
ガソリン式発電機と言えば、私たち家族がネグロスに移住した直後の、2013年8月、京都府福知山市内で行われた花火大会での爆発事故が、記憶に新しいところ。携行缶に入れたガソリンを、発電機の排ガスが直接当たる場所に長時間放置。缶内部が高温状態になり、蓋を開けた途端に爆発したんだそうです。
もちろんこれは、ガソリンの扱いについて、あまりに無知だったことが招いたもの。正しい手順を守れば、防ぐことができた完全な人災。
ところが事故だけなく、最近の日本では、ガソリンを悪用した犯罪が発生。先月(2019年7月)起こった、京都アニメーション放火事件は最悪のケース。専門家によると、ガソリンを撒かれた時点で、惨事は、ほぼ防げないとのこと。ある程度気化してしまえば、マッチやガソリンの火を近づけなくても、着火した瞬間に爆発。静電気でも危ない。
4年前の2015年には、東海道新幹線でのガソリンによる焼身自殺で、本人だけでなく巻き添えで、無関係の女性が亡くなってます。
こうなると、ガソリンの携行缶での販売に関して、身元確認するなど、何らかの規制をする動きが出るのは当然。そりゃあ、そうなりますね。
翻って、ここフィリピン、ネグロス島。
日本では、今すでに専用の携行缶でなければ購入できないけれど、ここでは、普通の容器でも売ってくれる。私も、ディーゼルオイルを買う時は、ホームセンターで売ってた安いプラスティック製タンクを使用。もしガソリンを入れてくれと言っても、問題なく買えます。これってかなり怖いかも。
それでなくても、やたらと火災が多いフィリピン。統計を見たことはないけれど、ガソリンの扱いを誤った結果の事故もありそうです。
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