2014年9月10日水曜日

平和な楽園 早期退職という選択

今フィリピンは雨期で、ほとんど毎日のように一日のどこか、あるいは終日雨。昨日は、早起きして全米オープン・テニスの決勝見てましたが、残念ながら錦織くん負けちゃいました。朝から夕刻まで雨で、これは悔し涙雨か?

今朝は久しぶりに寝室に差し込む朝日で目覚めました。涼しいし爽やかだし、南国なのにまるで日本の初秋のような天気。青空を見上げると、気分も晴れやかです。この陽気に満を持したように、家内は昼からメイドのカトリーナをお伴に、州都バコロドにお買い物に出かけました。これまた久しぶりに一人で留守番。



南国の昼下がり。自宅は「セント・フランシス・ビレッジ」という広大な住宅地にあって、周囲を壁で囲まれ、いくつかあるゲートはすべて24時間態勢で警備員が常駐してます。騒音を撒き散らす車も入ってこないし、時折鶏の声が聴こえるぐらい。

これこそ平和な楽園。
移住して1年半が経過しましたが、日本にいた時に望んでいた暮らしが、まさに実現したと思える瞬間です。正直言って、50歳で退職し働かなくなることは、自分でもかなり冒険でした。金銭的には十分見通しを立てていたとは言え、会社にも学校にも行かない生活は、物心ついて以来まったく未知の領域。



しかし、今のところ思ったより上手く順応できているようです。子供の頃から時折悩まされていた、朝起きた時の「どよよ〜〜ん」とした感じがまったくなくなりました。普通に日本で生活していて「会社行きたくない」「学校行きたくない」と感じたことがない、どんな感じか分らない、という人は、よっぽど幸せだと思います。

サラリーマン生活の最後の10年間は、これが高じて薬頼りの生活に。突き詰めてしまえば、そんな日本の生活から逃げ出すのが、この移住の目的だったと言ってもいいぐらいです。

南の島で一日中、ぼ〜〜っとして過ごしたい。身の回りにもそう言う人がいっぱいいました。一時そうは思っても、実現しようとするととても難しい。国内から、資産をフィリピンに移す時に、銀行の担当の人が、「思い切りましたね〜。羨ましいです。」と業務用ではない言葉をかけてくれました。

それから、小学生の子供の送り迎え、料理、ジム通い、晴れた日はサイクリング、読書、他にも絵を描いたり、歌の練習をしたり…仕事以外の引き出しをたくさん用意しておくことが、どれだけ大事か、よく分ります。

最近、マンションで騒音のトラブルからの傷害や殺人事件のニュースが、ネットを通じて伝わってきます。もうそんなストレスに満ちあふれた場所に戻りたいとは、まったく思いません。


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