今度こそみんな正装をするのかと思ったら、真面目に白シャツに黒いネクタイなどしてたのは私だけ。ちょっとよそ行きの服装してる人もいましたが、ほとんどみんなジーパンにポロシャツ、しかもサンダル履きという普段着。いくらフィリピンでも、これは相当ラフな葬式ですね。義母の時は、ちゃんとみんなバロン・タガログ(フィリピンの礼服)を着てたぞ。
定刻のお昼1時から、当然のように30分ほど遅れて、顔見知りの神父さまがお御堂に来られました。ここからはほぼ毎週の日曜の朝と同じ進行でのミサ。家内が聖書の第二朗読。誰も泣いてないのに、朗読中の家内だけが、ちょっと泣きそうになってました。
これが唯一葬式らしい出来事か?
神父さまの説教も、湿っぽい雰囲気は全然なくて、所々で笑いを取ったりしてまったくいつものミサですね。やっぱりこれはフィリピンだからというより、亡くなったのが98歳の婆さんで、それほど嘆き悲しむ感じでもないから、これほどカジュアルな雰囲気だったようです。
ミサが終わると、これはフィリピンならではの写真撮影。もうどんだけ写真撮んねん?とツッこみたくなるほど、被写体のグループを取っ替えひっ替えして延々と続きます。しかもみんな満面の笑顔。結婚式ちゃうがな。
ようやく撮影会が終わると、棺を霊柩車に乗せて埋葬する墓地まで参列者全員が移動。フィリピンでは霊柩車は白のベンツが多いようですね。これを先頭に、カーオーディアで陽気な音楽をガンガン流しつつ、後続の車はみんなハザード・ランプ付けて徐行運転。今回はたまたま全員車に乗ってましたが、時々見かける葬送は何十人、時には何百人がトボトボと徒歩。これやられると、空港へ向かう一本道に面した墓地周辺が、時ならぬ大渋滞になってしまいます。
30分ほどで到着した公設墓地。義母のお墓は隣の私立墓地にあるので、ここは初めて入りました。それにしても汚いなぁ〜。墓地で飲み食いした飲料やお菓子のパッケージが、あちこちにポイ捨てされまくってます。この感覚はさすがに信じられません。
この時点で、すでに神父さまはいなくて、ただ淡々と埋葬場所に棺が設置されるだけ。土に埋めるのではなく、コンクリート製の棚のような場所に置いて、モルタルで埋める。この作業をする人も、なんだかダラダラとやってるし、集まった人は好き勝手にお喋りしてるし、劇的な要素がまったくありませんでした。
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