2015年9月15日火曜日

町内会の美人コンテスト


私たち家族は、「ビレッジ」とか「サブ・ディビジョン」と呼ばれる、周囲を壁で囲まれて門に守衛さんが常駐する住宅地に住んでいます。名前がセント・フランシス・ネイチャー・ビレッジ(略してSFNV)。

セント・フランシスとは、カトリックの聖人「アッシジの聖フランシス」からお借りしたものだそうで、門の傍には小鳥に説教したという逸話を現した石像が立てられています。私の洗礼名もフランシスで偶然同名なのですが、こちらは日本にカトリックを初めて伝えた「フランシスコ・ザビエル」

このSFNV、元はサトウキビ畑だった一角を宅地に造成。全部で約3ヘクタールもの面積があります。分譲が終わった区画は全部売り切れているはずなのに、投資目的のオーナーが多くて、まだ300軒ほどしか家が建っていない。特に自宅のある「フェーズ1」は、10区画に1軒ぐらいのスカスカ状態です。

それでも住民は1000人以上はいるでしょうか。日本風に言うと、ちゃんとした町内会も組織され管理費も徴収されます。ビレッジの中央にはクラブ・ハウスと呼ばれる管理事務所があり、その隣には小さいながらもプールや屋根付きのバスケットコート、パーティなどができるスペースも完備。

ここでは頻繁にディスコやカラオケ、居住者の誕生日パーティなども催されています。だいたいフィリピン人のコミュニティーがあれば、貧富の差は関係なくこういう感じになるみたいですね。そしてついにフィリピン定番のエンターテイメント、美人コンテストが開催されることになりました。

先週の始め頃から三つあるゲートに「募集要項」が板書。

美しく才能ある淑女のみなさん!

年齢 17歳〜24歳
身長 160センチ以上
独身で結婚経験がない方
妊娠中ではなく、妊娠経験もない方
高い道徳心と人格を備えた方

初代、ミス・セント・フランシスを目指しましょう!

広いとは言え、たかが町内会の余興に何と大層なと思いますが、そこは歌と踊りが上手い順番に選挙で得票するようなお国柄。この手のイベントには力が入ります。このSFNVに限らず、フィリピンの最小行政区分「バランガイ」(これこそ町内会)での美人コンテストは、おそらくこの国のどこでもお馴染みの行事。日本の盆踊りとか夏祭り・秋祭りに近い感覚で楽しんでいるみたいですね。

さて、どんな美女たちが応募してくるのでしょうか? 次回に続きます。




0 件のコメント:

コメントを投稿