例によってこちらで喋るのは専ら家内。多分トライシクル・オーナーの奥さんは英語を解するし、全部英語で通すこともできたんでしょうけど、そうするとどうしても相手が硬くなり私も面倒なので、家内には日本語〜イロンゴ語の通訳に徹してもらいました。
このスタイルだと、強気な日本人と仲介する妻というパターンができて、よくある刑事ドラマの取り調べシーンではありませんが、厳しい内容も話やすいし、相手も妥協がしやすくなるかと思ったのです。そして実際にその通りになりました。
まず口火を切ったのは私。図らずもかなり高額(5万5千円)なものと、高いとは言えまだマシな金額(1万8千円)の見積もりが出てきたので、ちょっとズルいかなと思いましたが、最初は高い方を提示。やっぱり先方の奥さんは「ぎょっ!」という感じで怯んだものの、すぐに見積書持って近くの保険会社の窓口に走りました。
話合いがあった警官の詰所
敵もサルもので、保険会社経由で見積書を書いたトヨタのディーラーに電話して、安い修理方法もあると察知。どうかそちらにしてくださいと、今度は泣き落としに。私も高い方ではとても払えないだろうとは思ってました。相手の雰囲気から察するに、下手すると数ヶ月分ぐらいの生活費になろうかという金額です。これだとせいぜい半額払えるかどうかということらしい。
立会警官の「それほどひどいダメージでもないから、安い方で許してやったらどうですか?」との発言もあり、最後は私が引き下がる形で、安い方の修理で全額支払ってもらうことに同意しました。やれやれ。
こういう事故の場合、当事者同士で警官立会で話し合い、示談が成立したら弁護士のところに行って「示談成立証明書」みたいな書類を作成してもらいます。それを持って行って、警察に預けてあるお互いの免許証を返してもらうというシステム。なるほどね。形式上は、私とトライシクルの運転手の示談になって、英文による書面にはこの二人の名前が印刷され、二人でサインしてきました。
隣接する市役所内の一室にある弁護士事務所
これで見積もり通り支払ってくれるのかと思いきや、実際にはもっと値段が下がるかもしれないと知っている先方のオーナーの奥さん。週明けにディーラーでの修理に同行し、その場での値下げ交渉に臨むとのこと。やっぱり生活かかってるし、特に女性はしっかりしてますね。実際この奥さんとウチの家内が場を仕切ってましたから。
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