愛車の修理で、久しぶりに家内の実家の車(マニュアル車)を運転して色々思い出したので、今日はフィリピンでオートマチック車事情について投稿します。
フィリピンへ来て自動車購入してから2年が経過しました。日本では最後の10年はペーパードライバー状態。その間に横浜〜大阪〜福岡と引っ越して、どこでも判で押したように、最寄り公共交通機関がとても便利な場所でした。元来、それほど運転が好きというタイプでもなく、わざわざ高い維持費を払うほどの必要性も執着もありません。
そしてここネグロス島。骨董品のような蒸気機関車が、ごく稀にサトウキビを満載して走っているだけで、旅客鉄道自体が存在しない。(ネグロスだけでなく、首都マニラの一部にしかない)バスは幹線道路しか走らず、乗り合いバスのジプニーや輪タクのトライシクルは短距離移動だけならまだしも、排ガス規制など縁のないこの国では、これに乗るのは吹き込んでくる真っ黒けの排気ガスとの戦い。雨が降ったりすると(しかも大抵土砂降り)かなり大変です。エアコン付きのジプニーもありますが、とても運行本数が少ない。
びっくりするのは、私たちの住むシライ市街地でタクシーが拾えないこと。町外れの空港にはいくらでも客待ちしているのですが、なぜか市の中心部から乗車できるのは、ごく限られた場所だけ。州都のバコロドから帰る時も、空港以外のシライ市内へ行くならメーターを倒せないと言われ、乗る前に値段交渉から始めないといけません。これはシライ市民に対する嫌がらせか?
この状況なので、車がないと不便で仕方がない。ということで車選び...となった時にちょっと考えたのがオートマチック(AT)車かマニュアル(MT)車の選択。日本ではAT車の比率が9割を超えて、よほどの運転好きの自家用車か業務用ぐらいでしかMT車は見ません。私も免許取った当初はしばらくMT車運転してましたが、30歳を過ぎてからAT車でした。
ところがフィリピンでは日本と真逆。AT車は滅多にお目にかかりません。価格が少し割高なのと、AT車は燃費がすごく悪いと信じられているから。まぁ20年落ちとかいう車種だったら、そういうこともあるかと思いますが、(ここでは1980年代の車が普通に走ってます)新車でもMT車ばかり。やはりAT車が多いのは日本とアメリカだけということでしょうか?
でも結局はフィリピンでの少数派、AT車にしました。もう今更この年齢でブィブィ走らせる気もないし、渋滞が多いフィリピンで忙しないギアチェンジをしたいとも思いませんから。それにしてもAT車とMT車の燃費比べでネット検索したら、専門用語を並べ立てて、質問者をバカにするような、もしくは喧嘩腰で語るような人が多くて、ちょっと興ざめてしまいました。
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