2017年9月2日土曜日

犬と猫

昔から「犬と猫」比較の話題は尽きないようです。ペットとしてどちらを好むか? 飼い主への愛情や忠誠心はどちらが上か? あなたは犬派?猫派? などなど...。

2ヶ月ほど前から計らずも、犬と猫、両方の飼い主になってしまった私。幼稚園ぐらいの頃は、両親が自宅で犬を飼っていて、小さな庭はほぼ犬に独占されていた時期がありました。ところが本来は動物が大嫌いだった母が、もう絶対に犬や猫は飼わないと宣言。50年経った今に至るまで、実家では熱帯魚や金魚ぐらいしか、生息を許されていません。

その影響もあったし、実家を出てからはずっと賃貸マンション暮らし。フィリピンに移住するまでは、私もペットを飼うことはありませんでした。

ところが生まれて初めて自分の持ち家ができたとたん、仔犬や仔猫が持ち込まれたり、家内が鶏を飼い始めたり。犬と猫は数ヶ月も持たずに死んでしまったものの、鶏はしぶとく生き残り、飼いたくもないネズミが天井裏に住み着いてくれました。

今年(2017年)の初め頃からネズミ駆除を目的に、たまに裏庭に侵入してくる野良猫を餌付け。最初は、うまくいくかどうか半信半疑だったのが、やってみたら雄2頭、雌1頭の猫が我が家をテリトリーに。特に雌猫はすごく懐いて、今では完全に飼い猫状態。

そして7月。今度は成り行きとか必要に迫られてではなく、純粋に愛玩動物として仔犬を1頭もらい受けました。

こんな経緯で、毎日、犬と猫に餌を与えている毎日。しかも少し前からは想像もできないことに、両方から慕われています。単に餌をくれる人間と、認識しているだけとは言え、朝起きて玄関の扉を開けたとたんに、「クンクン、ニャアニャア」とすり寄ってこられると、やっぱり気分がいい。

この状況だと、どうしても犬と猫をいろいろ比べてしまいます。今さら、どっちが優れているとか、不毛な議論をするつもりはないけれど、ゴマ(犬)とチャコ美(猫)と接している限りにおいては、圧倒的にゴマがアホだと思います。

ゴマはまだ仔犬、ということもあるでしょうが、とにかく単純。空腹だとか構ってほしいとか、欲求の表現があからさま。すぐに腹を見せて「服従のポーズ」をするし、変なプライド皆無で、飼い主に全面服従の全面依存。


それに比べると姐さんのチャコ美は、餌の時以外は、それほどベタベタしないし、人間とはそれなりの距離を取っている。餌を催促してニャアニャア鳴いても、しばらく放置したらあっさり諦めて、どこかに行ってしまいます。自主自立の精神満載。


こうなると犬か猫かは、好みの問題。私の場合は、どうもアホな子ほど、可愛いく感じる性分だったらしい。美女猫のチャコ美が嫌いなわけではないけれど、私がもし今日突然死しても、明日から何もなかったかのように、平然と生きていくだろうという感じ。その点ゴマは、いつまでも私の姿を探してクンクン鳴いている気がします。

ここまで感情移入してしまうと、人間の子供を育てるのと、心情的にあまり変わらなくなるもの。息子は、あと10年も経てば、家を出て独立するでしょう。そうしてくれないと困る。しかしゴマはあと何年生きるにしても、飼い主を頼るしか生き方がありません。考えようによっては、ずいぶん重い責任ですね。


餌の時以外は、平和に暮らすゴマとチャコ美


距離を詰めすぎると
チャコ美のネコパンチが炸裂


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