2018年12月19日水曜日

ネグロス縦断7時間の旅


前回に続いて、ドゥマゲテ旅行のお話。

今回は、もったいないことに、たったの1泊2日。実は目的が観光ではなく、私の仕事なのでした。クライアントの都合はこの前後1週間ほどで、家内がまだクリスマス休暇前。諸般の事情で、この土日しかなかったんですよ。

そんなわけで、約束の土曜日朝8時。定刻通りにシライの自宅を出発した、義父を含めた家族4人。途中のバコロドで、叔母とその息子夫婦の3人を乗せて、合計7名の団体さん。

雨も降らず、暑過ぎることもない。クリスマス前の週末のわりには、流れはスムーズ。今回は私が主催者なので、日産キャラバンの広いナビゲーターシートに収まって、快適なドライブです。

出発後3時間の午前11時には、中間地点のカバンカラン市に到着しました。早速ジョリビーで、ちょっと早めのランチタイム。この街は、もしドゥテルテ大統領が推進する連邦制が導入されたら、ネグロス・ステートの首都になると目されています。そうなれば、東西ネグロスと、その西南に位置するシキホール島も、統合された行政区分になるらしい。

ゆったり昼食を摂って、お腹いっぱいの一行。私は甘いバナナケチャップのスパゲティとフライドチキン、追加でハンバーガーまで食べてしまい、ちょっと苦しい。この調子なら、昼過ぎぐらいには着くだろうと余裕をカマして、カバンカランを後にしました。

ところがここからが難所の山越え。ちょうど四国と同じぐらいの面積のネグロス島。山脈によって島が分断された地形も似ていて、差し詰めこれは、土佐藩(高知県)を脱藩した坂本龍馬が、韮ヶ峠を越えて伊予の国(愛媛県)に抜けたような感じ。

まぁ、龍馬ほどの苦労はなかったにしても、ほとんどが片側1車線の蛇行する山道。東西ネグロスを結ぶ最短ルートなので、路線バスやらサトウキビを満載したトラックが、全部この道を利用。のろのろ運転の大型車両を追い抜くのも大変です。


ロング&ワインディング・ロード


随所で工事中 メン@ワーク

また、途中あちこちで車線拡張工事が進行中で、すれ違いで待たされたり。山道を抜けるだけでたっぷり1時間もかかってしまいました。峠の上から、ネグロスとセブを隔てるタニョン海峡が見えた時にはかなりの感動。


峠からの風景

やっと山から降りて、東ネグロス最初の街がバイス。クジラやイルカを見ることもできる、有名なビーチリゾートがあります。う〜ん、時間があったらここで2泊ぐらいしたいんだけどなぁ。停車はしましたが、またもやジョリビーでトイレ休憩だけ。


出典:Metro Deal

後ろ髪引かれる思いを振り捨てて、ついに憧れのドゥマゲテに到着。さすがに東ネグロスの州都。車も人も結構多い。そして同じネグロスでも、トライシクル(オート輪タク)の外装が全然違います。

西では比較的シンプルなカバーが付いているだけなのに、東では全体を大きく覆って、正面から見ると軽トラックみたい。たくさんお客さんは乗せられるし、雨や日差しもよく遮ってくれそうだけど、かなり重たそう。



上:シライ(西) 下:ドゥマゲテ(東)

ドゥマゲテは、フィリピンで退職者に一番優しい街と言われるだけあって、私同様、移住してきた外国人が、やたらと目につく。シリマン大学周辺の、海に面したカフェなんて、白人のオっちゃんばかりの印象。街全体がリゾートっぽくて、垢抜けて見える。


出典:Dumaguete.com

そんな景色をゆっくり見る間もなく、さらに南へ1時間。今回の最終目的地、ザンボアンギータに着きました。結局、家を出てから7時間。お疲れさ〜ん。

ということで、またまた次回に続きます。


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