2018年12月20日木曜日

東ネグロスの秘湯


またまた前回に続き、東ネグロス1泊2日弾丸ツアーのお話。

お仕事の方は、到着後すぐにミーティング。特に問題もなく和やかに散会した後は、お宿に戻って「まったり」タイム。ここは、絵に描いたような、白く美しいプライベートビーチを擁する、小さいながらも新しくて快適なコテージ式のホテル。

プールもあるし、洒落たダイニングにバー。小説の2〜3冊も持ち込んで、数日ぐらいぼんやり過ごすには最適な場所。気が向いたらビーチでひと泳ぎするのもいい。目の前の海でニモに会えるとのことで、つくづく1泊だけはもったいない。



一夜明けて、よく晴れた日曜日。この日は朝から、クライアントさんの好意で、近くの温泉に案内いただきました。

ネグロスで温泉というと、西にあるマンブカルが有名。大規模に開発されて、温水プールや日本人設計の露天風呂、ホテルにレストラン、スパまで完備された本格的なリゾート地。しかしこちらは、地元の人しか知らない、文字通りの秘湯。


まず、教えてもらわなければ、入り口すら分からない。何百段もの階段を降りてようやくたどり着く谷間の温泉。一応、コンクリートで仕切った、露天の湯殿(らしきもの)はありますが、川の水もずいぶん温かい。注意しないと熱湯が流れる箇所も。ちょっと気取って言うと野趣溢れる感じ。


ネグロス暮らしの私には、お湯に浸かれる貴重な機会。熱い熱いとすぐに上がってしまう従弟たちを横目に、ゆったり温泉気分を満喫しました。湯殿から少し奥には、小さな滝があって、滝壺含めて全部温水。こんなのは日本でも見たことがない。


それにしてもネグロスって、今も活動が続く火山島なんだと、改めて実感しました。島の中央部には、時折水蒸気の煙を上げるカンラオン山がそびえ、噴火に備えた観測体制も敷かれているとのこと。

日本と同じように、目算をつけてボーリングすれば、容易に温泉を掘り当てられそう。もうどこかの開発業者が狙ってるじゃないでしょうか。それでなくても好景気に沸くフィリピン経済。あと数年もすればドゥマゲテ周辺は、一大温泉リゾートとして知られているかも。それが地元民にとって、全き幸福なのかどうかは微妙ですけどね。

すっかり気分がよくなって、今度は階段を登っての帰路。途中、くるぶしまで来るお湯を、じゃぶじゃぶ言わせながら歩いてたら、サンダルの底がはがれてしまった。そりゃ、お湯の中を歩くようには作られないから仕方ないか。

お昼はドゥマゲテ市内に戻り、シーフードレストランの2階で、海を見ながらみんなでランチ。右にはシキホール、左にはセブの素晴らしい眺望です。こうして見ると、フィリピンって本当に島嶼国家だし、それぞれの距離も近い。山の反対側よりも、見える場所に船漕いで行くのが自然な感覚ですね。言葉が島の東西で違って、対岸と同じになるのも分かります。



ということで、あっと言う間の東ネグロス旅行。お付き合いいただきありがとうございました。来年は最低でも3泊はするぞ〜。


帰路で見た夕焼け


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