2014年8月18日月曜日

ホームステイ・イン・スラム

ご無沙汰しております。先週から約一週間、私の住むネグロス島のお隣、セブ島に滞在しておりました。目的は日本のNPO(特定非営利活動法人)「ハロハロ」が主催する、セブ島現地視察ツアー。このハロハロさんは、地元の貧困層の人たちが作った雑貨を輸入するなどの支援事業を展開しています。以前、偶然ネグロス島に来ていた代表のHさんと知り合いになり、いろいろお手伝いをしていたのですが、事業内容をもう少し詳しく知りたいと思って参加しました。

このツアーの目玉は、貧困層の住むスラムに3泊の体験ホームステイ。フィリピンにと関わり始めて20年近くになり、スラムは嫌というほど見てきましたが、本当に泊まるというのは初めて。家内に話したら、フィリピンに住んでるのに、なんでわざわざお金払ってホームステイするの?と、冷めた返事をされてしまいました。確かに酔狂だと思われても仕方ないかも。

自宅があるネグロス島シライ市から目的地のセブ・マクタン空港までは、飛行機でものの30分。朝6時半のフライトで8時過ぎにはセブ市内に着いてしまうほどの近さです。つい数週間前にセブ市内の入国管理局にビザ更新手続きのために行ったところで、「また、来ちゃった」という感じ。

セブと言うとビーチリゾートで有名ですが、リゾートホテルが立ち並ぶのは、実はセブ市内ではなく、橋が架かる狭い海峡を隔てたマクタン島。セブ市は、歴史的建造物がある観光地であると同時に、フィリピン有数の大都市でもあります。中心部のオフィス街には高層ビルが林立し、日本の領事館もその中に入居。

今回ホームステイしたのは、そのセブ市内からさらに車で1時間ほどの距離にある、タリサイ市というところ。細々と漁業を営んでいる人たちが暮らす、文字通りのスラム(貧民街)。さぁどんな事になるかいな?とかなりビビっていたんですが、結果から言うと、思いの外、心温まるいい体験ができました。


宿泊した家の裏に広がる景色

私がお世話になったのは、集落の中でトロトロと呼ばれるおかず屋さんを営む、アテ・アナベル(アテ=お姉さん)とその家族。旦那さんと小学生の娘さんの3人。いろいろあったのですが、最終日には涙を流して別れを惜しんでくれました。また、この家の子を始めとして、うじゃうじゃといる集落の子供達にティト・フランシス(ティト=おじさん)と慕われて、私を含めて日本から来たビジター4人の周りは、いつも子供が。



アテ・アナベルのトロトロ(おかず屋さん)



お世話になった人たち。一番右がアナベル


ということで、これから何回かに分けてツアーについて投稿したいと思います。




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