2014年11月20日木曜日

ポチョラとクーカイ

ポチョラとクーカイって何のこっちゃとお思いでしょう。意味は全然なくて、家内がウチで飼ってる雌鶏に付けた名前。この二羽と、雄鶏が一羽。これはブランドーと言います。

新居ができて、引越しの日にお祝いに仔犬を二頭もらい、可愛がって育ててたんですが、1ヶ月ほどで二頭とも急逝。その後私は、もう生き物は飼わないと言ってたのに、家内はすぐ鶏三羽を飼い始めました。

今度は愛玩用ではなく、卵や鶏肉の食用なので、まぁいいか。
雄鶏一羽と雌鶏二羽。繁殖させようということらしい。フィリピンでは普通の家でも、よく鶏を飼います。ほんの小さな空き地や路地のような場所に、足を紐でくくられた鶏が、コッコ、コッコと歩き回っている。

ちょっと規模が大きくなると、家一軒建てられるほどの土地に、板切二枚を組み合わせた小屋みたいなのを作ってたくさん飼育。私の自宅の裏が前市長さんの家だそうで、お屋敷のような家と広大な庭があり、人間よりも贅沢なというほどのスペースで鶏が飼われています。




実はこれ、闘鶏。家内によると、ずいぶん高価な種類。敷地の一角には、最近闘鶏場が作られて、何ヶ月に一度か闘鶏が開催されます。どうやら完全会員制らしく、外からは見えません。(ウチの2階ベランダからは、丸見えですが)

闘鶏の日には、前市長の家の前の道には、高そうな車がずらりと駐車され、深夜までお客さんが賭け闘鶏に興じます。広い庭では、テーブルが並べられて、酒や食事も出されているようで、まるで映画「ゴッドファーザー」冒頭の結婚式シーンのよう。

さて、我が家の三羽の格安な鶏たち。ヒヨコ誕生を待っているのに、どうも雄鶏くんがそちらの能力に欠けているらしい。私が留守にしている間に、この雄鶏は鶏肉に化けてしまいました。帰宅後しばらくして、一羽いないのに気づき家内に聞くと「昨日の晩、食べたでしょ」と言われてしまいました。エラい固い肉やと思ったら、そういうことだったのか。

その後釜にやって来たのが、マッチョな雄鶏ブランドー。この時に、家内が三羽に名前を付けました。名前なんか付けたら、食べられなくなるぞ〜。それにしてもクーカイ...。弘法大師のお名前を雌鶏につけるとは、どんな神経かと思いますが、これは単なる偶然。日本滞在歴15年の家内も、そこまでの知識はなかったようです。

ブランドーが来てから、めでたくポチョラが有精卵を九個産卵。その中から三羽が生まれ、二羽が今元気に育ってます。そして、今週の月曜日には、クーカイも三羽のヒヨコの母に。我が家には、ちょっとしたベビーブーム到来。

ヒヨコが三羽生まれた夜、肉屋さんで買って来たホールチキン(丸ごと一羽分の鶏肉)を私が料理していると、家内がポツリと一言。
「クリスマスにポチョラ食べよか」

え〜〜!


ポチョラ母子の運命やいかに?


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