昨年(2018年)の12月初旬、西ネグロスの州都バコロドのど真ん中、州庁ビルに隣接した一等地にオープンした、アヤラ・モール・キャピタル・セントラル。SM(シュー・マート)、ロビンソズと並ぶ、フィリピン国内最大手のショッピングモール・チェーンです。
ロビンソンズはもう20年以上前、かなり最近の印象だったSMシティも、すでに10年以上経過し、最近ではSMXと銘打った大規模な売り場拡張も行い、さらにその隣にはホテルとコンベンションセンターを新築中。大きく遅れを取った格好のアヤラです。
それを一気に挽回するかのように、立地の良さだけでなく、4階建ての、西ビサヤ地方最大の売り場面積が謳い文句。オープン直後のクリスマス前には、すごい人だかりで、周辺道路の渋滞が、瞬間最大風速的にマニラ並みになったという話も。私は、それを聞いていたので、熱りが冷めるの待って、1月も終わりに差し掛かった頃に、家族で行ってみました。
前評判に違わず、入れ物はずいぶんと立派で広い。ざっと歩いただけでヘトヘトになるぐらい。でも残念ながら、それだけのこと。開店2ヶ月になろうかという時期なのに、テナントの半分も開いていなかった。フィリピンお得意の「ソフト・オープン」が、延々と続いている状態で、良し悪しの評価をすることもできない。
当初はかなりの人出だったそうですが、さすがにこれでは、一度来たお客さんから「まだ何もないよ」の口コミが広がったと見えて、平日だったことを差し引いても、あまりにも閑散とした佇まい。人が少ないもんだから、クーラーが効き過ぎで寒い。それが原因で、翌日、家内が熱出して寝込んでしまいました。
わずかに開いていた店で目に付いたのは、日系のダイソー(100均)と、それに追随する中国版の日本城。アップル製品の専門店、iStore(直営店のApple Store ではなく、フランチャイズ)など。飲食店では、ジョリビーにチョーキン(超群)と言った、フィリピンではお馴染みのファーストフード。
でも、これって、先発のロビンソンズとSMにはほとんど出店済みの顔ぶればかり。これでは、敢えて大規模な投資をして、バコロド市内では最も地価が高いと思われる場所に、店を出した意味がイマイチ見えてきません。併設されたスーパーも、日本からの輸入食材は一通り並んでいたものの、他で買えない品揃えでもない。
う〜ん。レベルは違うけれど、1年前のガイサノ・シライのオープン時と、似たようなガッカリ感を味わってしまいました。
ただ、まだ期待が残るのは、「カミング・スーン(間もなく開店)」。レストランでは店名表記もあり、「ナンチャッテ」ではなさそうな日本食の店もいくつかありそう。
おそらく、4月〜5月、フィリピンの夏休みの時期にめがけて、各店舗の開店ラッシュが見込まれるんでしょう。もしそうでなければ、7年前に、近隣のタイサイにオープンし、集客に失敗して、ほとんど閉鎖寸前になってしまったアヤラモールの二の舞かも。
いずれにせよ、客の立場からすれば、買い物の選択肢が増えるのは大歓迎。何とか特徴のあるお店をたくさん出してもらい、バコロドにある大手ショッピングモールは、3軒とも繁盛してもらいたいですね。
唯一、物珍しかった
店内にある大きなチャペル
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