2019年2月17日日曜日

世界規模のはしか大流行


フィリピンで麻疹(はしか)が大流行です。

2月12日(2019年)付けのまにら新聞の記事によると、フィリピン厚生省は、1月1日から2月9日の40日間に、国内の麻疹の感染者は4302人にのぼり、死者は70人と発表。この数字は、昨年(2018年)同期の約4倍にもなるそうで、死者のうち55人が予防接種を受けていませんでした。

同省は、マニラ首都圏を始め、ルソン島南部のカラバルソン、中部ルソン、東ビサヤ、の4地域が集団感染地域(Outbreak)と宣言。これ以外に、ミンダナオ島北部で、5人の死者が出たとの情報も。

原因は、2018年に社会問題となった、デング熱ワクチンの薬害。予防接種を受けた子供の死亡例が相次ぎ、これをきっかけにして、我が子にその他の予防接種も受けさせない親が、増えたからとされています。

日本も対岸の火事だと、静観している場合ではありません。私の親戚や友人が多く住む大阪府では、今年に入ってからすでに38人もの感染者が出ました。昨年1年間で、日本全国の累積感染者数が282人で、大阪では15人だったことを考えると、まだフィリピンほどではなくとも、かなり危険な状況です。(大阪府の公式サイト

麻疹なんて、きちんと予防接種を受けていれば、何も問題はないと無邪気に信じていた私。ところがフィリピンや日本だけでなく、去年にはヨーロッパ43カ国で、上半期だけで4万1000人を超える感染者を出している。(死者は少なくとも37人)この投稿を書くために調べるまで、迂闊にもまったく知りませんでした。(2018年8月22日付ニューズウィーク記事

どうやら背景には、予防接種のワクチンの効果そのものを疑問視させるような、インターネットを通じた、フェイクニュース(デマ)の拡散があるらしい。その最たるものが、麻疹・おたふく風邪・風疹の三種混合ワクチンを接種すると、自閉症になるというもの。

イタリアでは、2018年6月に極右政党を含む連立政権によって、ワクチン接種の義務を撤廃する法案が通ってしまいました。これはイタリアから、多くの麻疹感染者を出している事と、無関係ではないでしょう。

こうして見ると感染症の蔓延は、必ずしも貧しさや教育水準の低さではなく、玉石混交のネット情報を、盲信することからも起こるんですね。これではフィリピンでの麻疹流行を批判できません。

とまぁ、政治の話はともかくとしても、今からフィリピン、特にマニラ首都圏に渡航しようとする人は、麻疹の予防接種がまだならば、早々に最寄りの医療機関でのワクチン接種することを、強くお勧めします。何しろWHO(世界保健機関)が、つい先日の2月14日に、世界の麻疹阻止の取り組みが後退していると、警告を発したほど。

免疫がない状態だと、10人中9人が発症する強力な感染力を持つ麻疹。しかし正しく予防接種を受ければ、間違いなく根絶できる感染症でもあります。最後に、WHOで予防接種・ワクチン・生物的製剤部門を統括する、キャサリン・オブライエン氏の言葉を引用します。(2019年2月15日付 AFP記事

現在の後退の原因は、ワクチン接種が行われていないせいだ


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