2019年2月5日火曜日

ネグロス島にテーマパーク

先日久しぶりに小一時間ばかり、自宅近辺を自転車で走った時のこと。一面のサトウキビ畑だったはずの場所に、大きな道が出来ているのに出くわしました。

その向こうには、観覧車やアトラクションの施設などが見えます。シライ市内にテーマパークを作っているとの話は聞いてましたが、こんな近くだったのか〜。なぜか私は、同じシライでも、もっと山側の空港近くだと勝手に思い込んでおりました。これなら、ちょっと頑張れば、自宅から歩いてでも行ける距離じゃないですか。



振り返ると草を食む水牛が

遊園地の名前は「マジックランド」。アルファベットではMagik Land で、フィリピノ語っぽく、Magic の c が k になってるのがミソ。でも、2年前にこの話を初めて聞いた時には、確か名前は「エンチャンテッド・キングダム」(魅惑の王国)だったはず。この投稿を書くために調べたら、昨年の記事には「マジック・アイランド」。


どうも運営会社が変わったらしい。それでなくても、誘致には大量の裏金が動いたであろうことは、容易に想像できるフィリピンのビッグ・ビジネス。誰か経緯をよく知っている人がいたら、レクチャーしてほしいぐらいです。

という大人の話はさて置き、まったく予期していなかった、ご近所のテーマパーク。サイクリングの途中に見た時には、「忽然」と姿を現したように感じてしまった。帰宅してから調べたら、広さは3.75ヘクタール。

関西にある、愛称ひらパーこと「ひらかたパーク」が約16ヘクタールで、その1/3にも満たないサイズ。それでも比較するものがない、サトウキビ畑のど真ん中。ずいぶん巨大な建造物のように見えました。

1960〜70年代に、関西で子供時代を過ごした者としては、テーマパーク(というより遊園地)には、少々複雑な思いがあります。小学生ぐらいの時に、親や親戚に連れていってもらった遊園地というと、尼崎から近いのが甲子園阪神パーク、宝塚ファミリーランド、エキスポランド(万博公園内)など。当時のひらかたパークは、菊人形のイメージしかなく、あまり子供が行きたがるような場所ではありませんでした。

ところがバブルが弾けてからは、遊園地の倒産が相次ぎ、健闘していたエキスポランドも、2007年に起こったジェットコースターでの死亡事故がきっかけで閉鎖。結局一度も再開されることなく、2009年に閉園となりました。

つまり、私の思い出に残る遊園地は、ほぼ全滅。生き残ったのが、ひらかたパークだけ。1996年に大々的なリニュール完成と同時に、「ひっらぱ〜」でお馴染みのCMを開始。2013年からは、地元の枚方出身の俳優、岡田准一さんを二代目「ひらぱー兄さん」に起用。彼の出演映画ポスターを大胆にパロディー化した宣伝などで、ユニバーサルスタジオに対抗できる、関西唯一のテーマパークとなって現在に至ります。


ということで、高度経済成長の日本みたいな状況のフィリピン・ネグロス島にあって、イケイケドンドンの鳴り物入りで開発が進むマジックランド。その周囲では、大規模な宅地の造成が進み、昨年3月オープンのガイサノに続いて、流通大手のロビンソンズも、シライ進出の噂が。

私にとっては、まさに、いつか来た道。この、2019年内オープン予定のマジックランドも、10年、15年先に存続しているかどうか。できれば阪神パークやファミリーランドの轍を踏まず、ネグロスのひらパーとして、末長く地元民に愛されてほしいものです。


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