久々にメイドネタです。
今年7月の初めから通いで働き始めた、ベテランメイドのライラおばさん。相変わらずのお喋りながら仕事はキッチリこなし、最近では、ほとんど何も指示する必要もないぐらい。掃除・洗濯は元より、朝、魚を買えば、昼までには、三枚におろしてくれるし、買い物の間違いもなくなり、肉も野菜も所定の位置に確実収納。
料理に関しても、過去のメイド4人がことごとくハズレだった(最初から料理できないと言われてた)のに対し、煮物、揚げ物、炒め物、だいたいはやってくれます。特に魚に関しては、私よりも美味しくできる献立が多数。ミルクフィッシュやアジの煮付け、小魚のフライは、任せっ切りで作ってもらうことも増えました。
ところが、なぜかスパゲティを茹でるのだけはイマイチ。別にアルデンテの微妙な茹で加減を要求しているわけでもないのに、どうやったら、こんな変な具合にできるのか?というぐらいの代物ができてしまう。最初の一回以降、これだけは任せることがありません。
ちなみにフィリピンでは、ライラに限らず黙っていると、麺をポキポキ折って、グダグダになるまで煮込まれてしまいます。
とは言っても、やっぱりメインで料理しているのは専業主夫の私。基本ライラは、アシスタント役。当初は私が調理する、肉ジャガや麻婆豆腐、そばやうどんなどを、ちょっと距離を取って恐る恐る眺めていた感じ。出来上がったものを勧めても、笑顔で拒絶するのが常でした。
比較的低所得層の人って、食べ物には保守的なケースが多い。なので、私も無理強いすることなく、時にはライラが、近所のトロトロで1人分のおかずを買ってきたり。
ところが、いつ頃からか、日本食にも興味が出てきて、ちょっと味見させてくださいとか言い出すようになり、気が付いたら、だいたいの料理は進んで食べるようになりました。特にライラのお気に入りは、日式カレー。
私が作るカレー、ルーはこちらでも入手できる日本製。ただ材料を塩コショウで炒めて、水を入れて煮込み、ルーを放り込むだけではありません。擦り下ろした野菜やトマトソース、ココナツミルクなどを入れて、ちょっとだけ凝ったレシピ。ライラだけでなく、フィリピン人の親戚や友達にも、評判は上々。
「週末カレー」と称して作る、毎週土日のカレーを心待ちにしているライラ。先日など、週明けに少しだけ残ったカレーを、自分のお昼用に取っておいたら、出勤してきたライラが目ざとく冷蔵庫の中から見つけて、朝ごはんに食べちゃったり。ちょっと悲しかった。
また、素麺も好物。私が素麺を茹で始めると、自発的ネギと生姜を刻み始めるほど。箸は使えないので、小皿に盛った麺に、薬味と麺つゆをぶっかけて、スプーン・フォークで美味しそうに食べます。
ということで、来年の年明けには、我が家での勤務が半年の節目。このぐらいの時期を過ぎれば、わりと長続きするようなので、これからも機嫌良く、仕事をしてほしいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿