2014年5月13日火曜日

フィリピン妻のこだわり

フィリピンで結婚式を挙げて、エラい面倒な手続きを経て来日した家内。それ以来、移住するまでの15年間を日本で暮らしました。フィリピンに戻る時には「逆カルチャー・ギャップや〜」と泣き言を言うほど日本に順応した彼女。

そんな家内が家を建てる時に強く要求したのが、カウンターのあるキッチンでした。新婚の時に住んだ賃貸マンションのキッチンが、たまたまカウンターが付いたタイプ。まだ家内のビザが出る前、当時の職場の近くで、私が適当に選んだ物件でした。

期待でワクワクしていた家内には、見るものすべてが新鮮だったのか、このキッチンに驚喜しました。いわゆる和風ではありませんが、比較的最近の家では結構多いですね。どうも彼女の頭の中には、日本のいい家=カウンター式キッチンという刷り込みができてしまったようです。

フィリピンの家をいろいろ見てきましたが、狭くてしょうがなくダイニングとキッチンが同じ部屋…の場合は別として、それなりに大きな家の場合、キッチンは別室であることが多い気がします。これは臭気や煙が室内に入らないための配慮もあるでしょうが、どうもメイドさんに料理させることと関係があるらしい。

日本のカウンター式キッチンは、料理や洗い物してる時でも、家族と話をしたいし、テレビも見たいという要望から考案されたものだと思います。炊事、洗濯、家事全般を(お金があれば)できるだけメイドさんにしてもらう文化からは、出て来ない発想かも知れません。道理でフィリピンではあんまり見たことない。つまりフィリピン人の家内にとっては、とても斬新なアイデアだったのでしょう。

今日、その家内待望のカウンターに、人工大理石の天板が取付けられました。フィリピンでは、施主が建材店で、板のまま売っている人工大理石を買い付け、インストーラーと呼ばれる取付け業者に来てもらうのが一般的。




材料の裁断、角の丸み付け、セメントによる取付け、研磨。職人さんが二人で約4時間。締めて1600ペソ。思ったよりは手際よく仕事をしてくれました。それにしても、手付きと言い、風体と言い、大阪のお好み焼き屋のオッちゃんのようだ。



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