2014年10月16日木曜日

骨も皮もある

またまたビザ手続き(これが今年最後)でセブ島に行ったりして、ちょっとバタバタだったので、久しぶりの更新です。

セブ行きの少し前、急に思い立って親子丼を作りました。フィリピンでは鶏飼ってる人が多く、それも「放し飼い」が多いので、車運転してると、時々ヒナの行列とか轢きそうになって怖い。

ウチでも雄鶏1羽、雌鳥2羽飼ってます。
最近よく卵を産んでくれるので、親子丼にも活用しよう…としたところ、当然予測できた話なんですが、この卵は有精卵。割った6個のうち3個がヒナになりかけ。初めて見ましたが、成育中の卵の中って、こんなだったのか。さすがにグロなので、写真は撮れませんでした。

よく考えてみれば、1個気付いた時点で、照明とかにかざして確認すれば、あと2個は鶏舎に戻せたんですよね。しまった、可哀想なことをした。



理屈では分かってるんですが、卵は生き物。有精卵だったら当然こうなるわけです。やはり日本の都会に生まれ育って、肉も魚も卵もスーパーマーケットでパックされた状態しか知らず、50歳過ぎまでになったので、感覚的に分かってませんでした。
これはトラウマになりそう。卵割る度に思い出すでしょうね。

ここネグロス島では、生産地が近いこともあって、公設市場で手に入る食材の多くが、あまり加工されてません。食肉は主に鶏、豚、牛(カラバオと呼ばれる水牛。固くてあまり美味しくない)。そのどれもが鉈でガンガンとぶった切っただけの代物。骨も一緒に切るので、当然のように骨付き。近所のレストランで肉料理頼むと、細かい骨片がいっぱい入っていることもあって、噛むのにも若干の注意が必要です。

魚は骨を抜いたりしたものの方が珍しく、わざわざ「ボンレス」と表示されて、そのままのものより少し高い。メイドのカトリーナは、あんまり料理は得意ではないようですが、魚料理だけは、よく作ってくれます。どうするかというと、ほぼ毎朝、家の前まで行商に来る魚屋さんから、丸ままの魚を買って、鱗も骨も取らずブツ切りにして煮込むだけ。

こういう食事を続けていると、日本にいるよりもずっと「食べ物=生き物」という実感が湧いて来ます。豚肉は皮がそのままなので、場所によっては相当固いし、それだけで噛む力が鍛えられそう。大量生産品のように、味や 色、固さ、大きさがきっちり揃えた食材をいつも用意することに、どれだけ労力が費やされてるかが、よく分かります。
言い方を変えると、それがどれだけ不自然なことなのかも。


我が家の初代の雄鶏。2ヶ月前に食べちゃいました。


0 件のコメント:

コメントを投稿