2014年10月24日金曜日

フィリピン美人?

時々取り出して眺める古い写真があります。スマホにする前は、携帯電話の待ち受け画面に使ってたこともありました。撮影されたのは、少なくとも70年以上前。



実はこの女性、私の母方の祖母の若かりし頃。
誰に見せてもフィリピン人と思われます。私の祖母の葬儀の時、形見分けで写真の複製を貰うまではこの写真を見たことがなく、かなり驚きました。こんなに美人だったとは。

ところが撮影当時の昭和初期、こういう顔はあまり美人とは思われなかったようですね。竹久夢二の絵に描かれたような、細面で色白、目は切れ長が美人の条件の時代。丸顔で浅黒く、ぱっちり二重まぶたは、まさに真逆。曾祖母には「何を着せても似合わない」と愚痴られたそうです。

それでも、当時の大阪市バスの車掌さんをやっていたと言うのですから、決して器量が悪いと思われていたのではなかったようです。車掌の制服姿はどんなだったんでしょう。今だったら「美人すぎる○○○」とか言われて、メディアの取材を受けていたかも知れません。

私の家内は、本物のフィリピン人ですが、この写真の祖母ほどフィリピン人風の顔立ちではなく、日本に住んでいた頃は、よく日本人から道を訊かれたりしてました。温泉に 旅行した時など、浴衣があまりに似合い過ぎて仲居のお姐さんが驚いたほど。

祖母は、私が家内と出会う10年も前に亡くなってしまいましたが、血は争えないもので、息子の顔にどことなく面影があります。と言っても息子はハーフなのに全然フィリピンっぽくなく「日本人顔」なのが不思議です。

私は祖母がまだ40代の時に生まれた初孫だったので、もう少し祖母が長生きしてくれて、私がもう少し早く子供を持っていたら、曾孫の顔を見せてあげられたかもと、思う時があります。喜んだでしょうね。


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