2014年10月25日土曜日

鉄砲玉娘カトリーナ



このブログに三回目の登場、我が家のメイドさんのカトリーナ。
第1回:「メイドがいる生活」
第2回:「メイドがいる生活 その後」
私たち家族との生活にも慣れて、もう大丈夫かと思ってたら、先日また事件が…。

カトリーナのように、住み込みのメイドさんを雇う場合には、週一回はお休みをあげて家に帰らせるのがフィリピンのルールだそうで、家内はきちんと毎週一泊、 帰宅させてます。そして先週の木曜日も、いつものようにカトリーナは帰って行きました。

さて、戻って来るはずの金曜日の朝になったのですが、戻って来ない。連絡もない。お〜い、どうなっとんねん? 家内は「あのアホ、今日中に帰ってこなかったらクビや!」と怒りまくってます。それにしても、ガラの悪い日本語やなぁ。誰の真似してんのやら。

住み込み始めてしばらくの頃、2回立て続けに無断外泊して、家内を怒らせた前科のあるカトリーナ。それ以外は、概ね真面目な働きぶりなんですけどね。まぁ、料理がすごく上手いとか、看護の経験があるとか、特別な技能があるわけではなく、多少ネイル・ケアの心得があるぐらいですが。

自分で言うのも何ですが、優しい雇い主ですよ、ウチは。仕事はおもに、食事の後片付けと掃除に洗濯。全部こなしても、昼からはほとんどいつも休憩時間。 しかもゲストルームを自由に使わせているので、個室付き。その上、ほぼ毎夕「ご主人さま」自らが食事を作っています。(その手伝いはしてますが)
う〜ん、仕事が辛いはずないのになぁ。

その無断外泊というのも、よく理由を聞いてみると、帰るに帰れなくなってしまったという感じばかり。友達の家で話に夢中になってたら、トライシクル(三輪バイクタクシー)が走っている時間が過ぎてたとか、大雨になって外に出られなかったとか(フィリピンでは、本当に尋常ではない雨の降り方)。すぐに携帯でメッセージ入れたらいいだけなのに、要領が悪いというか、ドジというか…。

これは、カトリーナに限ったことではないですが、何か問題があっても、あんまり深刻に考える習慣がないみたい。人によっては、仕事がなくて困っているはずなのに、折角見つけた職場でも、ある日突然来なくなることも。このあたりが、私の想像力が及ばない世界ですね。

さて、戻って来ない鉄砲玉娘のカトリーナ。土曜日の朝になって、やっと家内の携帯にメッセージがありました。熱出して寝込んでたそうです。も〜、それこそすぐに連絡すればいいのに。デング熱とかと違うやろなと言うと、家内は「庭に出る時に長いジャージ履け言うてんのに、あのアホが!」と、まだ エラい剣幕。さすがに息子の目の前だったので、「子供の前でアホって言うな」とたしなめました。

そんなに怒るなら、クビにすればいいと思いますが、そう簡単にいかない事情もあります。メイド雇うのも結構リスクがあって、盗み癖や怠け癖のある人が珍しくありません。ひどいのになると、泥棒と結託して、盗みの手引きするような手合いもいるとか。気に入らないからと解雇しても、それなりに信用の置ける人を見つけるのが、かなり大変なんです。

いろいろありましたが、月曜日の朝、ようやく復帰したカトリーナ。まだすごい声でした。寝込んでたというのは嘘ではないですね。しかし、雇用の危機だったというのに、帰って来てすぐ鼻歌まじりに掃除を始めたのには、少々驚きました。
やれやれ、全然分かっとらんな。


0 件のコメント:

コメントを投稿