2016年8月26日金曜日
姪っ子ジャスミン受難 デング熱続報
二週間ほど前、私の住む西ネグロス州でデング熱が流行しているという話を投稿しました。その後もデングの猛威は衰える気配を見せず、ついに身内に感染者が。
私の姪っ子で、息子の従姉のジャスミン。11歳の小学校の5年生。私たち家族と同じシライ市内の、家内の実家に住む女の子。この子が今週の月曜日から発熱して、しばらく学校を休んでました。一旦熱が下がったのに、昨日からまた熱が上がり、病院で検査を受けたところ、デング熱との診断。
幸い症状は軽いようなのですが、血液中の血小板数が減っているとのことで、緊急入院となってしまいました。血小板減少はデング熱の特徴。健康な人の場合、血液1立方ミリ中の血小板数は、15万〜40万個。フィリピンの基準では、12万以下になると医師から入院の指示が出るそうです。ジャスミンの場合、検査結果は11万5千でした。
入院先は、州都バコロドにある私立の総合病院。今日は仕事を休めないジャスミンのママ(私の義妹)の代わりに、朝から夕方まで家内が付き添いに行ってきました。もう熱も下がり、点滴しながら血小板の回復を待っている状況で、ちょっと安心。
さて、気になるフィリピンでの入院費用。ジャスミンがいる病院は、西ネグロスでもトップクラスで、入院費用は個室で1日1500ペソ(約4000円弱)。これに治療費や薬代がプラスになるので、義妹家族の収入からすると決して楽な出費ではありません。ただ、義弟は任意の健康保険に入っているので、支払いは半額以下になります。
しかし保険があっても、入院に際しては、最初に現金で5000ペソ(約1万2千円)のデポジット支払いが必要。シライ市内の半分以上の世帯が、月収5000ペソに届かないので、多くの人たちにとっては、入院自体が無理ということになります。お金がないと、シライ市内の公立病院しか選択肢はありません。ところが家内によると、この病院は医療レベルがかなり見劣りして、院内感染のリスクもあるらしい。
こういう話を聞くと、ジャスミンはかなり恵まれた環境にいるんですね。おそらくデング熱の感染者数や死者も、実際は公式発表よりも、遥かに深刻な数字になっている可能性は高い。病院にも行けず、診断すら下されない患者さんは、いくらでもいることでしょう。
【追記】発症後ちょうど一週間で、入院四日目の今日、ジャスミンは無事退院しました。
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